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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜聖なる竜王女との契約〜前篇
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レーネの事情を聞き終えたリィン達は重々しい様子を纏って黙り込み
「ひっく……お父様…………」
父親の死を思い出してしまったセレーネは涙を流し始め
「……セレーネ…………今まで辛かったでしょう……今は思い切り泣きなさい……」
「ひっく……お父様……うああああああああああ―――――っ!!」
ツーヤに抱きしめられたセレーネはツーヤの胸の中で思い切り泣いた。
「……お見苦しい所をお見せしてしまって、申し訳ありませんでした。」
その後泣き止んだセレーネはリィン達に頭を下げ
「いえ、俺達の事は気にしないで下さい。」
「親が死んだら、誰だって悲しんで当然ですよ……」
「……大切な娘である貴女が生きていただけでも、貴女を守って名誉の死を遂げた御父上が浮かばれると思います。」
「……お悔やみを申し上げます。」
セレーネに頭を下げられたリィン達はそれぞれ慰めの言葉をかけた。
「……でも、今の話を聞いて思ったんだけど、おかしな事があるよ。」
「へ……」
「おかしな事って?」
フィーの疑問を聞いたリィンは呆け、エリオットは首を傾げて尋ねた。
「その娘がいる世界からわたし達の世界に移動した方法やこの公園に現れた方法はとりあえず無視するにしても、今の話だとツーヤは王宮にいる事になるけど。」
「あ……!」
「そ、そう言えばそうだよな……?」
フィーの指摘にエリオットは目を丸くし、マキアスは戸惑いの表情でツーヤを見つめた。
「あたしもその事が気になりましてね。実はあたし――――」
そしてツーヤはリィン達に自分がゼムリア大陸に来るまでセレーネと全く同じ事情で、気がついたら記憶喪失の状態でリベールのルーアン地方の森で倒れており、そこに孤児院を経営している夫婦に拾ってもらいそのまま育ててもらい、”パートナー”であるプリネと出会った後、そのままプリネと契約し、孤児院の子供達や院長先生に別れを告げてプリネと共に孤児院を旅立って今に到る事を説明した。
「そ、それって……」
「セレーネ姫とツーヤの事情がほぼ同じ……これは一体……」
ツーヤの事情を聞いたエリオットは驚き、ラウラは真剣な表情で考え込んだ。
「んー、あくまで私の推測になるけどそれでもいいかしら?」
「ベルフェゴール?今の話を聞いて何かわかったのか?」
その時ベルフェゴールがリィンの傍に現れ、ベルフェゴールの言葉が気になったリィンは尋ねた。
「え……ひ、人がいきなり……!?一体どうやって……そ、それによく見たら翼もありますし……」
ベルフェゴールの登場にセレーネは驚いたが
「ア、アハハ……後で説
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