第74話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ん、どうしたの?」
考え込んでいるツーヤにミントは首を傾げて、尋ねた。
「うん。以前ご主人様が言ってたんだけどこの魔獣、クローネ峠にも出たんだって。ルーアンの魔獣がどうしてツァイスにいるのかなって思ったの。」
「そうなんだ。でもとりあえず、考えるのは後にして今は博士を助けるのを優先しよ!」
「……そうだね。じゃあ、行こうか。」
ミントの言葉にツーヤは考えるのをやめて、塔の中に入った。そして3人は襲いかかって来る魔獣を協力して倒し、塔の頂上へ続く階段に着き、頂上が見えそうになるとツーヤが進むのを止め3人は少しだけ顔を出し頂上の様子を窺った。そこにはエステル達と飛行船を塔の頂上につけ、博士に銃をつけエステル達が邪魔をしないように牽制しているテレサ達を襲った強盗に似た姿をした誘拐犯達がいた。
(!……あの人達は先生達を襲った人達……!)
ミントは見覚えのある黒装束の男達を見て、剣を握る手を思わず強く握った。
(落ち着いて、ミントちゃん!エステルさん達が動かない所を見ると、多分チャンスを狙っているんだと思う。だからエステルさん達が動くと同時にあたし達も攻撃を仕掛けよう!)
(うん、わかった!ティータちゃんもい……い?)
ツーヤの提案に頷いたミントはティータにも言おうとしたが、ティータが居ない事に気付いた。
「あれ!?ティータちゃん、どこに行ったの!?」
「とにかく探そう、ミントちゃん!」
ティータがいないことに気付いたミントとツーヤはは慌てて階段から降り、周りを見回したがいなかった。
「もしかして……!ミントちゃん、頂上に行くよ!」
「う、うん!」
嫌な予感がしたツーヤはミントと共に急いで階段を上り、頂上に上がった。そこには飛行船を導力砲で攻撃しているティータに銃を向け、それに気付いたティータが砲撃を止め硬直している状態だった。そして一人の黒装束の男がティータに向けて銃弾を放った。
「ティータ!」
「「ティータちゃん!」」
「……チィィィィッ!」
咄嗟の判断でアガットはティータをその場からどけ、自ら銃弾を受けた。
「アガット!?」
「アガットさん!?」
「ツーヤちゃん!とりあえずアガットさんの傷の手当てを!」
「うん!」
それを見てエステルとヨシュアは慌てて、駆け寄った。また、ミントやツーヤもアガットに駆け寄り、ツーヤは回復魔術をアガットにかけ始めた。
「ミント!?それにツーヤも!貴方達も来ていたの!」
「ごめんなさい、ママ……」
ミントとツーヤに気付いたエステルは驚いた声を出し、ミントはシュンとした表情で謝った。
「お、おい!子供を撃とうと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ