第73話
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ですよ。アルモリカ村の蜂蜜は絶品ですから。」
「へ〜……蜂蜜か。あれも甘くて大好きなんだよね。クロスベルってところだね。覚えておくよ。」
「貴方、そろそろ……」
「おっと、そうだな。それではみなさん、本日はどうもありがとうございました。」
「ありがとうございました。ほら、コリンも。」
「うん〜。ありがとう〜、お姉ちゃん達。」
ソフィアに促されたハロルドは礼儀正しくプリネ達に頭を下げ、ソフィアもコリンにお礼を言うよう促した後頭を下げた。
「どういたしまして。ちなみに帰りの護衛は大丈夫ですか?」
「はい。道は覚えましたので大丈夫です。それにイーリュン教で販売している魔獣避けの聖水もこちらに来る前に買いましたので大丈夫です。」
「そうですか。それではお気をつけて。」
「はい、それでは失礼します。」
「リフィア、ツァイスを出る前に考えていた事を教えてもらっていい?なんか今日のリフィア、変だよ?あの人達に会ってからずっと考え込んでいる様子だったし。」
ハロルド達の見送ったエヴリーヌはリフィアに尋ねた。
「まあな。2人とも。先ほど護衛した家族、ヘイワースの名前に聞き覚えはないか?」
「エヴリーヌはわかんない。」
「……実は私も少しだけハロルドさん達の名前が気になったのです。聞き覚えはあるのですが………リフィアお姉様はわかるのですか?」
リフィアに尋ねられたエヴリーヌは首を横に振って答え、プリネは考え込んでいる様子で答えた後、リフィアに尋ね返した。
「ああ。………………それでヘイワースという名前だが………ヘイワースはレンの過去の名前だ。」
「え………という事は今の方達がレンの実の両親ですか!?」
「へ〜。今の人間達が……」
リフィアの答えを聞き、エヴリーヌはあまり興味なさげだったが、プリネは驚いた。
「ああ、間違いない。どこかで見覚えのある顔だと思ったが、報告にあったレンの両親だ。」
「そうだったのですか……道理で聞き覚えのある名前だと思ったのですが……あら?それではハロルドさんが呟いた”あの子”というのは……!」
「十中八九レンの事だろう。リウイの話では新たに生まれた子供をきっかけにレンの事を忘れようとしていたと聞いていたが、あの様子では今でもレンの事を後悔しているんだろうな。」
「……………レンの事を教えなくてよかったのですか?」
プリネはハロルド達がレンの実の両親と気付いていて、何も言わなかったリフィアに尋ねた。
「忘れたか?リウイから自分から両親を知りたいと言うまでレンには決して教えるなと言われているだろう?」
「………そう言えば、そうでしたね。…………
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