第62話
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か。娘を見捨てて一人逃れるか。さあ―――選ぶがいい。」
そしてレーヴェは剣の切っ先をヨシュアに向けてヨシュアに選択を迫った!
「………………………………。悪いけど4つ目の選択肢を選ばせてもらうよ。」
「なに……」
ヨシュアの答えを聞いてレーヴェが驚いたその時、突然、”グロリアス”が大きく揺れた!
「なっ!?」
「これは……」
「……導力機関に細工させてもらった。放っておいたらこの船は海の藻屑と化すだろうね。」
「あ、あんですって〜!?」
「……やってくれたな。まさか認証が必要な機関部に侵入するとは……」
ヨシュアの破壊工作を知ったエステルは驚き、レーヴェはヨシュアを睨んだ。
「22基のエンジン全てに異なる仕掛けを施している……。教授達がいない今、解除できるのはレーヴェだけだ。」
「計画を阻止するための最後の切り札というわけか……。それをこのタイミングで切ってしまうという意味……。その欺瞞からいつまで逃げるつもりだ?」
「………っ…………」
「フフ、今度会う時までに答えを用意しておくがいい。楽しみにしているぞ。」
図星を突かれた事で表情を歪めているヨシュアを背にしたレーヴェはその場から去って行った。
「………………………………」
「あの、ヨシュア……。あたし……あたし……」
「……話は後だ。脱出用の飛行艇を一隻確保しておいた。この先の階段を降りて船倉の格納庫を目指そう。」
「あ……。うん……分かった。」
こうして……予想外の場所でヨシュアと再会したエステルはヨシュアと共に脱出用の飛行艇がある格納庫に向かった…………
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