第60話
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信じられない表情でルシオラを見つめた。
「ウフフ……君が”剣聖”のお嬢さんか。」
するとその時”道化師”カンパネルラが”執行者”達の前に現れた。
「フフ、初めましてかな。執行者No.0―――”道化師”カンパネルラさ。以後、ヨロシク頼むよ♪」
「くっ……」
カンパネルラも”執行者”と知ったエステルは呻いたその時
「もう、みんなしてエステルをいじめちゃだめじゃない。」
”殲滅天使”ユウナがエステルの背後から近づいてきた。
「ユウナ……」
「うふふ……心配しなくてもいいわ。別にエステルを殺すために集まったわけじゃないから。」
「へ……」
「ねえ、教授。早く例の話をエステルにしてあげて?」
自分の話を聞いて首を傾げているエステルに意味ありげな笑みを浮かべて見つめたユウナはワイスマンに続きを促した。
「フフ……そうさせてもらおうか。どうだろう、エステル君。”身喰らう蛇”に君も入ってみる気はないかね?」
「へ……。……ごめん。聞き違えちゃったみたい。もう一度、言ってくれない?」
ワイスマンの口から出た信じがたい提案を聞いたエステルは呆けた後、尋ね返した。
「君も”身喰らう蛇”に入ってみる気はないかと言った。まずは”執行者”候補としてね。」
「あ、あ、あ……あんですってー!?」
そしてワイスマンが自分を勧誘しているという事実にエステルは大声で叫んで驚いた。
「フフ、そんなに驚くことではないだろう?考えてもみたまえ。君が”結社”に入ればヨシュアも意地を張らずに戻ってくるとは思わないかね?」
「あ……………」
ヨシュアが戻ってくるかもしれないという推測を聞かされたエステルは呆け
「エステルの望みはヨシュアと再会することよね?”結社”に入りさえすればその望みはすぐにでも叶うわ。うふふ……考えるまでもないわよね?もし”結社”に入ってくれるんだったら、ユウナがレンの代わりにエステルの妹になってもいいわよ?レンの代わりっていうのは癪だけど、レンからエステルを取り上げるっていう方が面白そうだし。」
「……で、でも………あたし……」
ヨシュアが戻ってくるかもしれないというユウナの甘い誘惑を聞くとさらに迷い始めた。
「フフ、ゆっくりと考えたまえ。この後、我々はしばらく艦を留守にする必要があってね。帰ってきたら、その時にでも返事を聞かせてもらおうか。」
ワイスマンが指を鳴らすと、エステルの背後から紅蓮の猟兵が2人現れた。
「申し訳ないが、それまでは君の自由は制限させてもらうよ。足りないものがあれば彼らに希望を伝えるといい。」
そしてエステルは紅蓮の猟兵達に自分
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