第60話
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んだもの。」
「新しい拠点……」
「うふふ……その窓から見てみれば?」
「…………………」
ユウナに促されたエステルは窓に近づいて外の景色を見つめ
「な……!」
驚くべき景色を見たエステルは声を上げた。
なぜなら、エステルは巨大な赤色の飛空戦艦の中にいて 、そして戦艦は空を飛んでいた!
「……………」
「”紅の方舟”グロリアス………これ一隻で、一国の軍隊を圧倒する事が可能よ。うふふ、なかなか面白そうなオモチャでしょう?」
自分の現状に口をパクパクしているエステルに得意げに説明したユウナは小悪魔な笑みを浮かべた。
「あ、あんたたち……こんな物を持ち出して何を……」
そしてエステルが驚きの表情でユウナを見つめたその時、放送が聞こえてきた。
「やあ、お目覚めのようだね。ようこそ、エステル君。寝心地はいかがだったかな?こんな場所に連れて来られてさぞかし混乱しているだろう。だが、我々は君に対して危害を加えるつもりはない。安心してくれて結構だ。」
「………………………………」
放送を聞いたエステルは不安そうな表情で周囲を見回していたが
「どうだろう、一度ゆっくり話してみるつもりはないかね?結社のこと、我々の目的、そして共通の友人について……。色々な疑問に答えてあげられると思うよ。」
「……いいわ。聞かせてもらおうじゃない。」
ヨシュアの話を出され怒りが戻ってきたエステルは静かな怒りを纏って答えた。
「よろしい、待ってるよ。ユウナ、エステル君を案内してあげてくれたまえ。」
「うふふ、わかったわ。それじゃあ、エステル。”聖堂”に行きましょう。」
「”聖堂”……?」
「この艦の最上階にあるなかなかステキなお部屋よ。そこで”教授”が待っているわ。」
「………………………わかった。案内してもらおうじゃない。」
「うふふ、そんなに警戒しなくてもいいわ。多分、エステルにとっても悪くない話だと思うし。」
「へ……どういう事?」
「お楽しみは後でね。ほら、ユウナについてきて。」
その後エステルはユウナの先導の元、ある部屋の入り口まで来た。
「うふふ……ここが教授のいる”聖堂”よ。ここから先はエステル一人で行くといいわ。」
「……ねえ、ユウナ。」
「何?」
「研究所で、ヨシュアの人形を操っていたのはユウナなのよね?」
「ええ、そうよ。”教授”に頼まれたんだけど、なかなか面白かったでしょう?」
「はあ………やっぱり”結社”に助けられた事は間違いのようだったわね。」
「え……?」
エステ
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