第9話『素質』
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う!」
「は、はぁ…」
また部長ワールドが始まった。
それでも説明が上手なんだから侮れないんだよな。
「橋を架けるにはまず材料として木材が要る。あ、作るのは木の橋ということで。そして橋の材料の木材を『魔力』としようか。そして『魔力の源』をどこかの森としよう。ならそれの宿し方は?」
「へ? えっと…つまりは魔術が橋ってことだから? それを作るために、元と言うことで材料が必要になって? さらにそれから…?」
「はいストップそこまで。ここで森の元を考えるのは難しかったか。なら視点を変えよう!」
いよいよ頭がこんがらがってきた。
さすがにここまで凝った話だと、俺の頭じゃついていけない…。
「“森を宿すもの”って言ったらわかるかな?」
森を宿す? 宿すってことは・・・含む。森を含む・・・いや違うな。
なら、宿す=生えるとして…えっと・・・あ!
「"自然"、ってことですか?」
「う〜ん、まぁ正解。じゃあ次だ。森を宿すには自然が要る。もちろん橋を架けるのにも自然が必要だ。もうわかるだろ?」
自然とはどこにでも存在するもの。元々そこにあるもの。
これらの意味を照らし合わせて導き出される答え・・・
「自然…すなわち、素質」
「大正解〜!」
つまり、魔術の習得には素質が必要だと。それが無ければ魔術は習得できないと。そういうことか…。
俺はがっかりし、地に膝をつく。
「まぁまぁそんなにへこむな。君に素質があるかもしれないだろ」
「どうせ無いですよ。俺は昔から“ザ・フツー”なんですから」
俺は脳は完全にネガティブ思考へと変換された。
もう立ち直ることなど無いだろう。
だって今まで俺は、普通の能力で平凡な人生を歩んできたんだ。今さら非凡なことが起こる訳がない。そう断言できる。
「じゃあ仮に君に素質があると言ったら?」
「そりゃ喜びますけど…」
喜ぶけど無いものは無いんだ。俺には魔術なんて無理なんだよ。
「でもこの部にいる奴で魔術を使えるの、俺と副部長だけなんだよな。他の奴らは魔力の源なんて欠片も持ってないし、“暇潰し”にここに来てるだけだしよ」
「えっ」
途方に暮れていた俺に、部長が追い討ちをしてくる。
アレか…? この人も人の傷を抉るタイプなのか…?
てかそれよりも今の部長の話が本当なら、もし俺に魔力が無かったら、部活動なんてやってないも同じ…!? また帰宅部に…!?
「まぁそう慌てなさんな。そんな君に面白い物を見せよう!」
「?」
俺がアタフタする中、部長は不敵な笑みを浮かべると、部室の隅においやられていた物を抱えるように取り出し、持って
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