外伝〜リオン・マグナスの新たなる始まり〜
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を貸してやる。ありがたく思え。」
エステルに見つめられたジューダスは黙り込んで舌打ちをしてエステルをスタン・エルロンやカイル・デュナミスと重ね合わせて小声で呟いた後その場にいる誰もが驚く言葉を口にした。
「何と……!」
「つまり”結社”の調査をする私達の仲間になってくれるという事でいいのかしら?」
ジューダスの加勢の申し出を聞いたルグランは驚き、アーシアは信じられない表情で訊ねた。
「フン、あくまで手を貸してやるだけだ。馴れ合うつもりはない。」
「ちなみに何で”雑魚”扱いしていた俺達に手を貸してくれる気になったんだ?」
「非常に遺憾だがそこの能天気娘にはマリアンの件も含めて大きな借りを作ってしまったからな。その借りを返すだけだ。」
「あ、相変わらず素直じゃないわね……―――まあ、いいわ。改めてよろしくね、ジュ―――いえ、リオン!」
フレンの質問に自分に対する毒舌も混ぜて答えたジューダス――――リオンの答えを聞いてジト目になったエステルはリオンを見つめて手を差し出したが
「………一つだけ言っておく。僕はお前のように図々しくて能天気で馴れ馴れしい奴が大嫌いなんだ!だからあまり馴れ馴れしく接してくるな!」
リオンはエステルの握手に応じず、エステルを睨んだ。
(あ、これは唯の照れ隠しですから誤解しないで下さいね。坊ちゃんのお友達のスタンやカイル達も貴女と似たような性格ですから。)
「アハハ、わかっているって。既に似たような性格のアガットがいるし。」
「ふざけた事を言うなと言っているだろうが、シャル!それにあんな暑苦しくて相手の力量もわからずに挑んで返り討ちにあうような無謀な男と僕を一緒にするな!」
「こ、このガキは……!それはこっちのセリフだ!テメェみてぇな、生意気でとんでもないひねくれストーカー小僧と一緒にされてたまるか!」
「ア、アガットさん〜。せっかく仲間になってくれたんですから、喧嘩は止めましょうよ〜。」
「つーか、マジでこの二人、似すぎだろ……」
「「僕(俺)をこんな奴と一緒にするな!」」
「うふふ、まさに息ピッタリね♪」
シャルティエの余計な口出しに苦笑しながら答えたエステルを睨むリオンをアガットは睨み、ティータはアガットを宥めようとし、呆れた表情で呟いたルークの言葉に反応して同時に声を上げたリオンとアガットの様子にその場にいる全員が冷や汗をかいている中レンはからかいの表情で呟き
「ハハ、ソフィや王子さんに続いて心強い味方ができたな。」
「ええ……フフ、これも”空の女神”によるお導きかもしれないわね。」
その様子を微笑ましく見守っていたジンの言葉にアーシアは頷い
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