外伝〜リオン・マグナスの新たなる始まり〜
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。市長として多忙なお前の役にも立つだろう。」
(坊ちゃん……)
そしてジューダスはメイベル市長に視線を向けて頭を軽く下げ、プライドが高く、よほどの事がない限り他人に頭を下げない性格をしているジューダスがマリアンの未来の為に頭を下げている所をシャルティエは辛そうな様子で見守り
「……マリアンが優秀である事はこの1年を通してわかっていますし、彼女が我が家から去る事を希望しない限りずっと私達を支えて欲しいと思っていますが……貴方はこれからどうするおつもりなのですか?」
メイベル市長は静かな表情で答えた後マリアンを気にしながらジューダスに訊ねた。
「―――知れた事。僕と同じように謎の復活を遂げたバルバトスを僕の手で討つ。―――それだけだ。」
「……彼女からお主とバルバトスは何らかの因縁の間柄である事を説明してもらったが、何故お主はそのバルバトスとやらの討伐に執着しているのじゃ?」
ジューダスの答えを聞いたルグランはソフィに視線を向けた後訊ね
「……奴は己の欲望の為にスタン達によって救われた世界を……歴史を破壊しようとし、更には世界を救った事で”英雄”と称えられたスタンを殺し、スタン同様”英雄”と称えられた者達も殺そうとしたが、フォルトゥナが滅びた事でエルレインとバルバトスによって歪められた歴史が修正された。当然その修正には”スタンがバルバトスに殺害された歴史も無かった事”も入っている。そのお陰でスタンもカイル達と共に平和を過ごしているだろうが……もし、奴が再び僕達の世界に現れれば同じ事が繰り返される。――――スタン達によって救われた世界を……そして愛する女性が消えると理解していながらもフォルトゥナの核を破壊して歪められた歴史を修正したカイルによって救われた世界を壊そうとする事はこの僕が許さない!」
「お前……」
「友とその息子の為にお前はバルバトスを討とうとしているのか……」
「へっ、声がそっくりな事といい、上から目線で俺達を見下していた事といい、最初はあの銀髪野郎と同じ野郎と思っていたが、むしろその逆だったようだな。」
「ああ……友の為ならどんな困難にも挑む誰にも負けない熱い心や誰よりも仲間を想う心を持っているな。」
「……貴方もアスベルの想いを未来へと繋げる私のように”友達”の為にバルバトスを殺そうとしているんだ……」
ジューダスの揺るがぬ信念と決意を知ったルークは驚き、バダックは真剣な表情でジューダスを見つめ、アガットとフレンは口元に笑みを浮かべ、ソフィは静かな表情でジューダスを見つめていた。
「―――さよならだ、マリアン。」
―――さよなら、エステル。
(あ……)
そしてジューダスはマリアン
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