第67話
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まりない事ですから、貴重な経験と思えばいいじゃないですか。」
「ほう、お前さん達。なかなか判っておるようじゃの。どうじゃ、遊撃士や皇女なんぞやめて導力学者への道を進んでみんか?」
エステルやリフィアを宥めているヨシュアやプリネに博士は冗談か本気かわからない提案をした。
「もう、おじいちゃんたら!ごめんなさい、みなさん。なんだか、わたしも実験に夢中になっちゃって……」
「あ、ティータちゃんは謝る必要はないんだからね?」
「うん。ママといっしょにお手伝い出来て楽しかったよ!」
「あたしもご主人様のお役に立てる機会を作ってくれて感謝しています。」
謝るティータにエステルは苦笑し、ミントやツーヤはエステルやプリネといっしょに働けた事に嬉しさを感じてお礼を言った。
「はあ、『導力革命の父』というからどんなスゴイ人かと思ったけど……。ここまでお調子者の爺さんとは思わなかったわ……」
「わはは、そう誉めるでない。しかし、まさかカシウスの子供達やメンフィルの姫殿下達が訪ねてくるとはのう。わしの方もビックリじゃよ。」
「あ、やっぱり博士って父さんの知り合いだったんだ?」
「うむ、けっこう前からのな。あやつが軍にいた頃からじゃから20年以上の付き合いになるか。」
「わたしも、カシウスさんと会ったことがありますよ。おヒゲの立派なおじさんですよね?」
「うーん、立派というか胡散臭いというか……。そう言えば博士はリフィアの事を知っているんだ?」
ティータから見たカシウスの印象をどう修正すべきか悩んだ後、博士が最初からリフィアを知っている風に話していたのが気になり尋ねた。
「うむ、”百日戦役”後同盟条件の一つ、”導力技術の提供”を果たすためにわしが代表として何人かの技術者たちを連れて大使館に行った際、会ったきりだからリフィア姫殿下とは9年ぶりといったところかの?」
「そうだな。まさか再会していいきなり手伝わされるとは余も驚いたがな。」
「わはは、それはすまなかったです。ふむ、それにしても9年も経っているのに殿下は特に成長しているように見えませんが、闇夜の眷属とは成長の仕方も我々人間とは違うのですかな?」
博士は以前見た事があるリフィアが全く成長していない様子に首を傾げた。
「ふえっ!?リフィアさんってわたしやミントちゃん、ツーヤちゃんよりちょっと上くらいかなと思いました!」
「成長の事を申すでない!余も一応気にしているのだからな!それとティータといったな?余はこれでも30代だ!だから余は断じて子供ではないぞ!」
「ふ、ふええええっ!?」
リフィアの注意にティータは驚いた後、プリネやエヴリーヌを見た。
「
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