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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第66話
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ブメント技術のおかげでリベールは技術先進国となった。いわば、リベールにおける導力革命の父といえるだろう。」

「ほええ……。そんなすごい人がいるんだ。父さんってば、つくづく意外な人脈を持ってるわねぇ。」

ラッセル博士の事を知ったエステルはカシウスの人脈に驚いた。

「しかし、そのオーブメントを博士に任せるのは心配だな。どんな事になってしまうのやら……」

「へ?」

「なんと言うか……良くも悪くも天才肌の人でね。一度、研究心に火がつくと色々なことを起こしてくれるんだ。そうだ……初めて導力飛行船を開発したときも……。…………ふう…………」

ラッセル博士の事を説明し終えたマードックは思い出したくもない事を思い出し、遠い目をした。

(な、なんか遠い目をしてる……)

(色々とあったみたいだね……)

(嫌な予感……リフィアみたいな人じゃないといいけど。)

(エヴリーヌ、それはどういう意味だ?)

(お、お姉様。抑えて下さい。)

マードックの様子を見てエステルやヨシュアは苦笑し、エヴリーヌの呟きが聞こえたリフィアはエヴリーヌを睨んでいる所をプリネが諌めた。

「……コホン、これは失礼。まあ、確かに博士ならそのオーブメントの正体を必ずや突き止めてくれるだろう。紹介するから相談してみるといい」

「ありがと、工房長さん!」

「どちらに行けば博士にお会いできますか?」

「そうだな……。ちょっと待ってくれたまえ。」

椅子に座っていたマードックは立ち上がり、部屋に備え付けてある通信機を操作した。

「もしもし……。おお、ちょうど良かった。実は君のことを捜していてね。すまないが、こちらに来てもらえないかな?うん、うん、待っているよ。」

誰かを呼んだ風に聞こえたエステルはマードックに呼んだ人物の事を尋ねた。

「ひょっとして、そのラッセル博士を呼んだの?」

「いやいや、とんでもない。実はラッセル博士は町に個人工房を持っていてね。最新式の設備が揃っているから普段はそちらで研究してるんだ。」

「へ〜。さすが天才博士って感じね。……あれ、それじゃあ今、呼んだのは?」

「うん、そのラッセル博士のお孫さんがここで働いているんだ。その子に君たちのことを案内してもらおうと思ってね。」

「その”子”?」

マードックの言葉にエステルが首を傾げた時、見覚えのある作業着を着た女の子が部屋に入って来た。



「えっと、失礼します。」

「あっ?」

「君は……」

「ティータちゃん!」

「どうしてここに?」

女の子――ティータが入って来た事にエステルやヨシュアは驚き、ミントは笑顔になり、ツー
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