第65話
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「あ、そうね。実は………」
エステル達はキリカにミント達の事情を話した。
「………そう。それでその子達も戦力として常に連れて歩くつもりかしら?」
「う〜ん……本当はこんな小さい時からあんまり危ない事はしてほしくないんだけど、ギルドの人達にミント達の面倒を見て貰う訳にもいかないし、かと言って行く先々の街でいきなりこの子を預けられるような信用のある人はいる訳がないし、何よりこの子の親として寂しい思いはさせたくないのが一番の理由なんだけど……やっぱダメかな?」
「ママ……」
「フフ、エステルさんったらもうすっかり、ミントちゃんの本当のお母さんみたいになっていますよ?」
気不味そうな表情でキリカに説明したエステルにミントは感動し、プリネは微笑んだ。
「うっ……いいじゃない!ミントにとってあたしが母親である事は間違いないんだから。……それでどうかな、キリカさん?」
「一つだけ確認していいかしら。もうその子達は戦わせた事はあるの?」
「うん。カルデア隧道の魔獣達を何体か倒していたけど。」
「少なくとも自分の身は守れる腕でした。無茶はしないと約束させましたから大丈夫だと思います。」
キリカの疑問にエステルは答え、ヨシュアが補足した。
「そう、ならいいわ。その2人はリフィア姫殿下達と同じように協力員として登録しておくわね。」
「いいんですか?」
ミント達がエステル達の仕事を手伝う事を反対もせずあっさり許可したキリカにプリネは驚いて尋ねた。
「協力員は年齢制限がある訳ではないし、本人が希望するのなら拒む訳にもいかないから。戦闘能力もカルデア隧道の魔獣を倒せるぐらいあれば十分よ。」
「そっか。よかったね、ミント。」
「うん!」
「いっしょにがんばりましょうね、ツーヤ。」
「はい、ご主人様。」
「後でその2人の戦術オーブメントも用意しておくわ。ジャンからその2人の事の連絡はなかった所から考えると、まだ持っていないわね?」
「はい。……でもいいんですか?戦術オーブメントまで用意するなんて。」
戦術オーブメントまで用意してくれる事にヨシュアは驚いて、キリカに尋ねた。
「ええ。協力員はある程度遊撃士と同じ待遇になるから。それにいくら魔術が使えるといっても、戦術オーブメントがないと戦闘は厳しいでしょう?」
「そうですね……戦術オーブメントには身体能力を高める機能もありますから、あった方がいいですね。」
キリカの説明にヨシュアは頷いて納得した。
「これって、そんな効果があったんだ。……そう言えばこれを持ってからいつもより力が出たり、体が軽くなったの事が不思議に思ったんだけど
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