第3章〜黒のオーブメント〜 第64話
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タっていいます。ツァイスの中央工房で見習いをさせてもらってます。」
(ん?聞き覚えのある名前だな……)
(お姉様もですか?実は私もそうなんです。)
そして最後に女の子――ティータは自己紹介をした。ティータの名前を聞き、リフィアとプリネは聞き覚えのある名前に首を傾げた。
「へー、それでそんな格好をしてるんだ。それじゃあ、ティータちゃん。ツァイスに戻るんだったらあたしたちと一緒に行かない?」
「そうだね。また魔獣が出たら大変だし。」
「ほ、ほんとですか?ありがとーございますっ。えっと、ちょっとだけ待ってもらってもいいですか?あの照明を修理しちゃいますから。」
エステルとヨシュアの申し出にお礼を言ったティータは消えかかっている照明を見て頼んだ。
「あ、たしかにこのまま放っておくのは危なそうだもんね。でも、どうしてここの照明が切れそうなんて分かったの?」
「あ、端末のデータベースを調べていたら偶然見つけて……。手違いで、整備不良だったものがそのまま設置されたみたいなんです。」
「なるほど……。早く見つかって良かったね。」
「(端末?でーたべーす?)」
「「??」」
ティータの説明を聞き、興味がなく聞き流しているエヴリーヌ以外、ヨシュア達は理解をしている様子だったがエステルやミント、ツーヤは何の事かわからず首を傾げていた。そしてティータは照明に近付いて作業をした。
「……んしょっと。」
作業が終わり消えかかっていた照明がハッキリと点灯した。
「はい、これでいーです。お待たせしちゃいました。」
「わあ……ティータちゃんって凄いんだ!」
「へえ〜、凄い。ずいぶん手際良いのねぇ。」
「うむ。見事な手際だな。」
「さすが、あの中央工房で見習いをしてるだけはあるね。」
「えへへ……。大したことはしてないです。クオーツの接続不良を直して導力圧を調整しただけですから。」
エステル達に褒められたティータは照れながら説明した。
「???なんか充分、大した事のように聞こえちゃうんですけど……」
ティータの説明にエステルは不思議そうな顔で尋ねた。
「そんなことないですよー。えとですね。わかりやすく説明すると……オーブメントの内部にはクオーツって言う結晶回路がはまっているんですけど、それがきちんとユニット部に接続されていないと、生成された導力が行き場を失ってしまって、結果的に想定された当初の機能が発揮できなくなってしまうんです。それが街道灯の場合は光と魔獣除けの………………」
「ス、ストップ!」
詳細な説明をどんどん語るティータの説明に耐えきれず、エステルはティータを制した
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