第3章〜黒のオーブメント〜 第64話
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様子を見て、思わず声をあげた。
「も、もうこんなに集まって来ちゃうなんて〜……。このままじゃ壊されちゃう……。こ、こうなったら……」
女の子はどこからともなく、ややサイズが小さい導力砲を取り出して魔獣に向けた。
「方向ヨシ、仰角20度……。導力充填率30%……。……いっけええっ!」
魔獣の群れは野生の危機感で女の子が撃った導力砲の砲弾を避けた。
「そ、それ以上近づいたら今度は当てちゃうんだから!ほ、本当に、本気なんだからっ!」
女の子は導力砲を魔獣に向けて精一杯強がったが、魔獣達は獲物を女の子に変えてじりじりと詰め寄って来た。
「あう……。ぎゃ、逆効果だったかも……」
詰め寄って来る魔獣の群れを見て女の子は後ずさった。そして群れの中の一匹の魔獣が女の子に襲いかかろうとした時
「てりゃあああっ!」
エステルが飛び込んで棒で女の子に襲いかかった魔獣を吹っ飛ばした。そして続くようにヨシュアやプリネ達が女の子を守るような位置で武器を構えた。
「え……。あ、さっきの……!」
女の子はエステル達を見て驚いた。
「話はあとあと!いいから下がってて!」
「とりあえずこいつらを追っ払うからね!」
「余に任せるがよい!」
そしてエステル達は魔獣の群れと戦闘を開始した!
「ハァァァ……!旋風輪!!」
「そこだ……!絶影!!」
エステルが棒で魔獣の群れを一気にダメージを与えるとヨシュアがすかさず止めを刺し
「とうっ!」
「出でよ、ソロモンの魔槍!……死愛の魔槍!!」
「暗黒の槍よ!……狂気の槍!!」
「落っちろ〜!……サンダーボルト!!」
「貫け!……アイスニードル!!」
エヴリーヌは弓矢で、リフィアやプリネは暗黒魔術の槍で、ミントやツーヤは自分達しかできない独特の魔法でエステルやヨシュアの攻撃を受けてない魔獣達を仕留めたり、重傷を負わせた所を
「風よ、切り裂け……旋刃!!」
エステルの風の魔術によって残った敵を殲滅した。
「こ、こわかった〜っ……。あのあの……ありがとうございますっ。おかげで助かりました。」
魔獣達が倒されて安心した女の子はエステル達にお礼を言った。
「あはは。無事で何よりだったわね。でも……ちょっと感心しないわよ?魔獣を挑発するなんて危ないことしちゃダメじゃない。」
「あ、でもでも……。放っておいたら照明が壊されちゃうと思って……」
エステルのちょっとした注意に女の子は申し訳なさそうな表情で答えた。
「そういえば……。どうして、あの魔獣たち、消えた照明に群がっていたのかな?」
「前に街道灯を交換
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