第3章〜黒のオーブメント〜 第64話
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ミントの言葉にヨシュアは驚き、エステルは驚いた後尋ねた。
「違うの?パパの名前、ママと同じだからパパだと思ったんだけど……」
エステルの様子が不思議に思い、ミントは首を傾げながら答えた。
「ち・が・う・わ・よ!ヨシュアはあたしの弟!第一、あたしはまだ結婚なんてしていないわ!」
「そうなの?」
「ハハ……エステルの言う通りだよ、ミント。」
「第一その……弟と結婚なんてできる訳ないでしょ。」
「何を言っておる。兄妹同士でも結婚できるぞ?」
「へ?」
リフィアの言葉にエステルは目を丸くした。
「忘れたのか?余の両親は元々腹違いの兄妹の関係だったのだぞ。」
「加えてエステルさんとヨシュアさんは血が繋がった姉弟ではないんですよね?でしたら普通に結婚できると思いますが……」
「…………………」
「エステル?どうしたんだい、顔を俯かせて。」
「ママ、風邪をひいたの?顔が真っ赤だよ?」
リフィアやプリネに正論を言われ、ヨシュアと結婚した風景をつい思い浮かべてしまったエステルは顔を真っ赤にさせて俯き、ヨシュアはその様子を不思議に思い声をかけ、ミントはエステルに近寄って顔が真っ赤になっているエステルの顔を見て首を傾げた。
「な、なんでもないわよ!それよりこの話はお終い!ヨシュアはあたしのそのこ、恋人とかじゃなくて弟だからね!だからミント、パパとかいっちゃダメよ!みんなに勘違いされるんだから!」
「?うん。」
無理やり話を終わらせたエステルにミントは首を傾げながら頷いた。
「……………」
(ヨシュアさん、何だか辛そうにしていませんか、ご主人様。)
(そうね……………まさか。)
エステルの言葉を聞いて、どこか哀愁が漂っているようにみえるヨシュアを見てツーヤはプリネに囁き、囁かれたプリネはヨシュアの様子を見て感づいた。
(どうしてヨシュアさんが辛そうにしているかわかったんですか、ご主人様。)
(ええ。……フフ、でも今のあなたにはまだちょっと早いかもしれないわね。)
(?よくわからないのですが……)
(その内あなたにもわかる時が来るわ……だから今はそっとしておきましょ。)
(?はい。)
微笑みながら答えたプリネの言葉にツーヤは首を傾げながら頷いた。
(フム……あの2人の結婚式に参加した際の祝いの言葉を今から考える必要があるな……)
(うわー……リフィアの頭の中ではエステルとヨシュアが一緒になる事が決定してる……エヴリーヌ、知〜らないっと。)
一方早とちりしたリフィアは2人が未来には夫婦になると思い、小声で独り言を呟き、それが聞こえたエヴリ
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