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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第59話
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から諦めなさいって。」

「フフ、そうですね。体質も関係していますし。」

一方リィン達のように泳ぎ終えたマキアス達も談笑していた。



「くっ、まさか同じタイムだったなんて……つくづく君とは張り合う運命らしいな?」

「フン、俺は別に張り合っているつもりはないが。今のも単に流しただけだからな。」

マキアスに睨まれたユーシスは鼻を鳴らしていつものような澄ました表情で答え

「ぼ、僕だって本気を出したわけじゃないな!」

ユーシスの答えを聞いたマキアスはユーシスを睨んで答えた。



「あはは……」

「……やれやれ。」

二人の様子を見たエマは苦笑し、フィーは呆れ

「ふむ、少しばかり泳ぎ足りない気分だな。」

「そうですね。あたしも泳ぐのは久しぶりだし、もう少し泳ぎたいですね。」

ガイウスの意見にツーヤは静かな笑みを浮かべて同意した。



「それじゃ、ラウラの分はあたしが計るとしますか。いつも部活で計ってるだろうから必要ないかもしれないけど。」

「いや、お願いする。」

一方全員のタイムを計り終えたラウラは台へと上がった。



「ラウラが泳ぐみたいね……」

「さすがは水泳部……サマになっていますね。」

「位置について―――始め!」

サラ教官の言葉を合図にラウラはプールに飛び込み、力強い泳ぎを始めた。



「うわあっ……!」

「速い……!」

「な、なんだ。あのスピードは……!」

「……やるな。」

「ええ……」

ラウラの泳ぎを見学していたクラスメイト達はそれぞれ驚きの表情で見つめていた。



「……ふう……」

そして泳ぎ終えたラウラは一息ついた。

「見事だな。」

「ええ、本人の身体能力も関係しているでしょうね……」

「……………………」

ガイウスとプリネは感心し、フィーは黙ってラウラを見つめ

「20秒02――――さすがにやるじゃない。よーし、こうなったらあたし達も参加するわよ〜!それぞれ任意の相手と組んで勝負と行きますか!」

「また、いきなりですね。」

「うーん、勝負かぁ。」

サラ教官の提案を聞いたリィンは呆れ、エリオットは不安そうな表情をし

「……おい。”達”という事は俺も入るのか。」

レーヴェは呆れた表情でサラ教官に尋ねた。



「当然じゃない。水の上ならさすがの”剣帝”もどうかしらね〜?」

「フン、浅はかな考えだな。”水錬”等当然、強化プログラムにもある。俺の予想では本気を出したヨシュアにも負けると思うが?」

からかいの表情のサラ教官の言葉を聞いたレーヴ
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