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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第4章〜緋の帝都 〜夏至祭〜 外伝〜波乱の鼓動〜
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「かしこまりました。」
「―――失礼します。」
男性の許可が出ると扉が開かれ、スーツ姿の眼鏡の男性がクレア大尉と黒髪の男性に近づいてきた。
「おや、先客でしたか。」
「いえ、閣下に報告をしていただけですので……ご無沙汰しております。レーグニッツ閣下。」
「ああ、2ヶ月ぶりくらいかな。先月の帝都庁での記念行事、警備を回してくれて助かった。改めて礼を言わせてもらうよ。」
「お役に立てて光栄です。担当者にも伝えておきますね。―――わたくしはこれで。それでは失礼いたします。」
「ああ、ご苦労だった。」
そしてクレア大尉は二人に敬礼をした後部屋を出た。
「”子供たち”の筆頭……領邦軍から”氷の
乙女
(
アイスメイデン
)
”と恐れられているとは思えませんね。」
「フ……筆頭は彼女ではないがね。だが、彼女も含め全員よくやってくれている。老獪なる大貴族ども……”四大名門”の古狸を相手に。」
眼鏡の男性の言葉に苦笑した男性は真剣な表情になった。
「……そうですな。我々も我々で、肚を括って事に当たる必要がありそうです。」
「フフ……そう言ってくれるとありがたい。帝都ヘイムダル知事―――カール・レーグニッツ閣下。」
「こちらこそ……エレボニア帝国政府宰相、ギリアス・オズボーン閣下。」
男性の言葉に力強く頷いた眼鏡のの男性は黒髪の男性を見つめた。
〜同時刻・アルノール家の私室〜
「――ああ、だからこそ私も出向くというわけなのさ。来月クロスベルで開かれる”西ゼムリア通商会議”……”通商”とはいいながら、実質、西ゼムリアにおける初の国際会議と言ってもいい。経済だけでなく、安全保障を含めた統合的な議論が交わされるはずだ。」
「なるほど……だから、元首クラスの方々が各国から参加されるんですね?」
金髪の青年の話を聞いた金髪の少年は頷いて尋ねた。
「ああ、カルバード共和国からはロックスミス大統領。レミフェリア公国からは国家元首であるアルバート公。リベール王国からは女王代理のクローディア王太女。そしてメンフィル帝国からは皇帝代理のリフィア皇女と補佐のレン皇女。主催地、クロスベル自治州からはクロイス市長とマクダエル議長。いずれも各国のトップか、それに準じる人間が参加する予定さ。」
「その点、エレボニアからは帝国政府代表のオズボーン宰相……ですがエレボニアの国家元首は皇帝である父上ですよね?」
「ああ、だからこそ私のような一応皇族に連なる人間がついでに付いていくわけだ。参加者の釣り合いを取る為にね。」
金髪の少年の疑問に頷いた金髪の青年は説明をした。
「一応だなんて…
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