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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第63話(2章終了)
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ないけど……。お役に立てたんだったらあたしとしても嬉しいかな。」

クローゼの答えにエステルは首を傾げながら答えた後、クローゼの手を握った。

「あ……」

「えへへ……元気でね、クローゼ。今度は王都で会いましょ!」

「はい……必ず。……ミントちゃん、ツーヤちゃん。元気でね。」

「はい。クローゼ……さんもお元気で。」

「うん!クローゼさんとまた会えるのか……ミント、王都に行く日が楽しみ!」

「ピュイピュイ。」

「あは、ジークも一緒に王都で会えるといいわね?」

「ピュイ♪」

エステルの言葉に応えるようにジークは鳴いた。

「……って、あんた。本当に王都に来るつもり?このあたりに住んでるんじゃないの?」

「ピューイ?」

エステルの疑問にジークは首を傾げた。

「ふふ、ジークは特別ですから。きっと会えると思いますよ。」

「うーん……。冗談で言ったんだけど。」

「はは、ジークには最後まで驚かされっぱなしだね。それじゃあ……そろそろ行くとしようか?」

ヨシュアは苦笑しながら、エステル達を促した。

「ん……そうね。」

「エステルさん、ヨシュアさん。修行の旅、頑張ってください。それから、お父様の行方が判ることをお祈りしています。」

「ピューイ♪」

「うん……ありがと!」

「君たちも元気で!」

「リフィアさん、プリネさん、エヴリーヌさん………本当にお世話になりました。いつか、本当の姿で会いましょう。」

「うむ。クローゼも息災でな。」

「また会う日を楽しみにしています。」

「ばいばい。」

「「さようなら、クローゼさん!」」

そしてエステル達はクローゼに見送られてルーアン地方から去った。



「………………………………」

クローゼは去って行くエステル達の背中を見えなくなるまで、名残惜しそうな表情で見送った。

「ピュイ。」

「うん、そうね……。また会えるよね。」

ジークの鳴声にクローゼは頷いた。その時クローゼの背後から女性の声がクローゼを呼んだ。

「―――クローゼ。お待たせしました。」

「……ユリアさん。レイストン要塞から戻ったのですね?」

「ええ、予想以上に時間を取られてしまいました。失礼ながら、その件に関してご報告をしようと参上した次第です。」

「ありがとう、ご苦労様でした。」

「ピューイ♪」

声の主――ユリアを見るとジークは嬉しそうにユリアの周りを飛んだ。

「こ、こら、ジーク。じゃれつくんじゃない。お前、護衛の使命はちゃんと果たしているのだろうな?」

ある程度飛んで満足した
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