第63話(2章終了)
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないけど……。お役に立てたんだったらあたしとしても嬉しいかな。」
クローゼの答えにエステルは首を傾げながら答えた後、クローゼの手を握った。
「あ……」
「えへへ……元気でね、クローゼ。今度は王都で会いましょ!」
「はい……必ず。……ミントちゃん、ツーヤちゃん。元気でね。」
「はい。クローゼ……さんもお元気で。」
「うん!クローゼさんとまた会えるのか……ミント、王都に行く日が楽しみ!」
「ピュイピュイ。」
「あは、ジークも一緒に王都で会えるといいわね?」
「ピュイ♪」
エステルの言葉に応えるようにジークは鳴いた。
「……って、あんた。本当に王都に来るつもり?このあたりに住んでるんじゃないの?」
「ピューイ?」
エステルの疑問にジークは首を傾げた。
「ふふ、ジークは特別ですから。きっと会えると思いますよ。」
「うーん……。冗談で言ったんだけど。」
「はは、ジークには最後まで驚かされっぱなしだね。それじゃあ……そろそろ行くとしようか?」
ヨシュアは苦笑しながら、エステル達を促した。
「ん……そうね。」
「エステルさん、ヨシュアさん。修行の旅、頑張ってください。それから、お父様の行方が判ることをお祈りしています。」
「ピューイ♪」
「うん……ありがと!」
「君たちも元気で!」
「リフィアさん、プリネさん、エヴリーヌさん………本当にお世話になりました。いつか、本当の姿で会いましょう。」
「うむ。クローゼも息災でな。」
「また会う日を楽しみにしています。」
「ばいばい。」
「「さようなら、クローゼさん!」」
そしてエステル達はクローゼに見送られてルーアン地方から去った。
「………………………………」
クローゼは去って行くエステル達の背中を見えなくなるまで、名残惜しそうな表情で見送った。
「ピュイ。」
「うん、そうね……。また会えるよね。」
ジークの鳴声にクローゼは頷いた。その時クローゼの背後から女性の声がクローゼを呼んだ。
「―――クローゼ。お待たせしました。」
「……ユリアさん。レイストン要塞から戻ったのですね?」
「ええ、予想以上に時間を取られてしまいました。失礼ながら、その件に関してご報告をしようと参上した次第です。」
「ありがとう、ご苦労様でした。」
「ピューイ♪」
声の主――ユリアを見るとジークは嬉しそうにユリアの周りを飛んだ。
「こ、こら、ジーク。じゃれつくんじゃない。お前、護衛の使命はちゃんと果たしているのだろうな?」
ある程度飛んで満足した
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ