外伝〜幼き竜達の旅立ち〜
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ら護身用に持たせるべきだと思うんです。」
「う〜……それぐらい、あたし達が守ればいいんじゃないかな?」
「エステルさん……この子達、言ってましたよね?”パートナー”は契約した人と生涯を共にする相手だと。庇護するだけでは真の”パートナー”とは言えないと思うんです。」
「う”。確かにそうね……」
プリネの言葉にエステルは唸り、少しの間考えた後ミントに近付いてミントの目線に合わせるようにしゃがんでミントをみつめて言った。
「ミント……絶対無茶はしないって約束してくれる?」
「うん!約束する!」
エステルの言葉にミントは元気よく頷いた。
「ツーヤ、あなたもよ。少し戦えるからって決して調子にのらないこと。実戦は命に関わるのですから。」
「はい、わかりました。」
ツーヤもプリネの言葉に頷いた。
「約束したからね?……じゃあ、好きなのを選んじゃっていいわよ。ただし、自分が使い易いと思った剣よ?」
「うん!……じゃあ、これ!」
ミントは並んでいる剣の中から一本一本手にとった後、一本の剣を店主に渡した。
「”グラディウス”ね。3000ミラよ。」
「はい、3000ミラ。」
「まいどあり。」
「………あたしはこれをお願いします。」
「これは”虎徹”ね。5000ミラと結構値が張るけど、大丈夫?」
ツーヤが渡した刀の銘を見て、店主はプリネに確認した。
「大丈夫です。……これでいいですか?」
「4000……5000……うん、大丈夫ね。まいどあり。」
店主から購入した武器を渡されたエステルとプリネはそれぞれ、自分のパートナーとなった少女に渡した。
「はい。わかってるとは思うけど、普通の人に向けたらダメだからね?」
「普通の人?先生を襲った人みたいな悪い人だったらどうするの?」
エステルの言葉にミントは首を傾げて尋ねた。
「そういう時は遠慮なく抜いて戦っていいわ!」
「わかった!ありがとう、ママ!」
「エステルさんが言ってるように、魔獣や賊には抜いてもいいですが、決して民に剣を抜いて向けたりしてはいけませんよ?」
「はい、ご主人様。」
その後エステル達はヨシュア達と合流し、ホテルに戻って一夜を明かした………
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