外伝〜幼き竜達の旅立ち〜
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ュア達には足りない道具や携帯食料の調達を頼み、ミントとツーヤの旅支度等を武器屋で仕入れていたエステルとプリネだったが、2人からある事を頼まれて驚いた。
〜ルーアン・ジョアン武器商会〜
「剣が欲しいって……ミント、あなた戦う気なの!?」
「うん。」
驚くエステルにミントは頷いた。
「2人とも、戦闘経験はあるのですか?」
プリネは凛とした表情で自分を見つめるツーヤに静かに問いかけた。
「いいえ。でも、あたしとミントちゃんはいつか現れる”パートナー”の足手まといにならないよう、みんなに内緒で丈夫な木の枝を使って剣や素手での戦闘の特訓をしていました。だから、あたし達も戦わせて下さい。」
「う〜ん……たったそれだけの訓練で実戦をさせるのは正直反対です。」
「あたしもプリネに賛成よ。第一、2人は剣を持てるの?剣って一般的な武器だけど、結構重いわよ?」
ツーヤの説明を聞いても、プリネとエステルは今まで戦闘とは無縁で平和に暮らしてきた2人を戦わす事に納得できなかった。
「大丈夫だよ!ミント達、結構力持ちだから!ねえ、お姉さん。この剣をちょっとだけ借りてもいい?」
「ええ、いいわよ。」
「……じゃあ、あたしも借りさせていただきます。」
店主から許可を得ると店に置いてある武器の中から、ミントは剣を、ツーヤはリベールの東方にある国、カルバード共和国独特の武器――刀を手に持って、離れた場所で持った武器を軽々と何度も振った。
「嘘!?」
「さすがは竜といったところですか……幼い身体でも力は私達と代わりないようですね……」
ミント達が苦もなく武器を素振りしているのを見てエステルとプリネは驚いた。
「ね!ミント達も戦えるから、剣を買って。ママ。」
「……どうしよう、プリネ。」
期待を込めた目で見られ、困ったエステルはプリネに相談した。
「そうですね……持たせてあげてはどうですか?」
「でも、こんな小さい子を戦わすなんて……」
「……エステルさん。あなたの職業はなんですか?」
「へ……?プリネったら何、変な事を言ってるの??遊撃士に決まっているじゃない。」
プリネの問いかけにエステルは首を傾げて答えた。
「では聞きますが、遊撃士の仕事とは?」
「そんなの決まっているじゃない。地域の平和と民間人の保護のために働く事よ。荷物の護衛や落とし物の捜索、他には手配魔獣の退……あ。」
プリネに問いかけられた事を答えたエステルだったが、ある事に気付き答えるのを止めた。
「気付いたようですね……遊撃士という仕事をやって行く上ではどうしても戦闘は避けられません。だか
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