外伝〜幼き竜達の旅立ち〜
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!?でも、折れているわね……」
「……折れていてもかなりの業物のようだね……それに何か……神々しい雰囲気があるね……」
エステルは鞘から剣を抜いて折れた刀身に驚き、ヨシュアは折れた剣の刀身の輝きを見て評価をした。
「こちらは一体……?剣のように見えますが、少し刀身が違いますね……」
一方プリネは渡された鞘から剣を抜き、普通の剣より曲がっているように見える刀身を見つめた後首を傾げた。
「ほう……それは恐らく”刀”というものだな。」
「”刀”?確かディスナフロディ独特の武器と聞いた事がありますが、まさかこれが?」
「うむ。余やエヴリーヌも見た事がある。そうだろう、エヴリーヌ?」
「ん。ウィルフレドの仲間のユエラっていう人間が使っていた剣に結構似ているね。」
「あの……先生……どうして剣が孤児院に……?」
孤児院に何度も足を運んでいるクローゼは孤児院とは無縁の剣が隠されてあったのを見て、驚いて尋ねた。
「……ミント達を拾った時、この子達の傍に落ちていた物です。記憶のない2人の手掛かりかと思って拾い、ずっと保管していたのです。」
「ほえ〜……でも。折れていたら使えないわよね?もったいないわね〜……」
「そうですね……そちらの剣もそうですが、この刀も僅かな聖なる気配だけあって本来の力が出ていないように見えます。もし、本来の力が出せれば”聖剣”あるいは”神剣”の類だったでしょうに……」
剣の由来を聞いたエステルは呆けた後、折れた剣を見て残念がり、プリネは持っている刀の刀身と折れた剣が出す僅かな神気を感じ取り残念そうな表情をした。
「ふむ、武器の修復か……余に一人、それができる人物の心当たりがあるぞ。」
「本当かい?でもこんな業物を元通りにできるほどの人なんて、そうそういないと思うんだけど……」
ヨシュアはリフィアの言葉に驚いた後、考え直した。
「安心せよ。腕も確かだ。そ奴に依頼すれば、期待通り真の力を引き出してくれるだろう。」
「もしかして……」
「エヴリーヌお姉様にも心当たりがあるのですか?」
リフィアが答えた人物の事をわかっていそうなエヴリーヌにプリネが尋ねた。
「うん。前にも話したと思うけど、ユイドラのウィルフレドっていう工匠なら大丈夫だと思うよ?リフィアが頼んだ結構難しい杖の作成もなんなく作ったし。」
「へ〜……じゃあその人に頼みたいけど、どこにいるのかな?」
リフィア達が高評価する人物の事を聞き、エステルは期待を持った目で尋ねた。
「前にも言ったと思うが、ウィルは祖国メンフィルのはるか南方の都市に住んでいる。会いに行くのは容易ではないぞ。」
「あ〜……そっ
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