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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜幼き竜達の旅立ち〜
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に口づけをして下さい。そうすれば儀式は完了です。」

「く、口づけ!?そ、それって、キスじゃない!」

ツーヤの説明にエステルは顔を真っ赤にして答えた。その様子をプリネは苦笑して答えた。

「エステルさん……キスと言っても頬や口ではないんですよ?」

「で、でも……」

「フゥ……でしたら私が先にしますから、エステルさんはそれに続いて下さい。」

「う、うん。」



プリネはツーヤの足元の魔法陣の中に入った。するとツーヤの身体から発せられる光がいっそう強くなった。そしてプリネはその場でしゃがんでツーヤを見た。

「ツーヤ……これから共に生きるパートナーとしてよろしくね。」

「はい。誠心誠意お仕えさせて頂きます。」

「ありがとう。」

そしてプリネは紋章が浮かび上がっているツーヤの額に口づけをした。その瞬間、光は消え、ツーヤの紋章も消えた。

「(……暖かい。これがパートナーを得た証ですか……)エステルさん、次はあなたの番ですよ。」

「う、うん。……スゥ……ハァ………よし!」

プリネに続くようにエステルは緊張した心を鎮めるために深呼吸をした後、表情を凛とさせてミントの足元の魔法陣の中に入った。エステルが魔法陣の中に入るとツーヤの時と同じようにミントの身体から発せられる光がいっそう強くなった。そしてエステルはミントの前にしゃがんでミントと目を合わせた。

「まだ16歳のあたしがミントちゃんのママをやれるかわからないけど……精一杯がんばるわ!だから、いっしょに成長して行きましょう……ミントちゃ……いや……ミント!」

「うん!」

そしてエステルは紋章が浮かび上がっている手の甲に口づけをした。その瞬間、光は消え、ミントの紋章も消えた。紋章が消えた瞬間、ミントはエステルに抱きついた。

「……よっと。これからよろしくね、ミント。」

「えへへ……ずっといっしょだよ、ママ!」

エステルに抱きあげられたミントは可愛らしい笑顔で答えた。



「………エステルさん、プリネさん。」

「はい。」

「なんでしょう?」

テレサに呼ばれ、エステルはミントを降ろし、プリネと共に姿勢を正した。

「あなた達に渡すべき物があるので、少しだけ待ってて下さい。」

「渡すべき物?」

テレサの言葉にエステルは首を傾げた。そしてテレサは崩れ落ちた孤児院の床についてる取っ手の部分を使って、床の一部をあげ、その中にあった物を確認した。

「………どうやらこれらは無事だったようですね………」

そしてテレサは床の下に隠されたそれぞれ鞘に収められている2本の剣を持って来て、エステルとプリネに渡した。

「これは……剣
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