外伝〜幼き竜達の旅立ち〜
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ヨシュアの言葉にエステルは涙をぬぐって頷いた。
「………プリネ。お前もわかっているな?お前はこれからあのツーヤという一人の少女の一生を預かる身なのだ。余やエヴリーヌも気にかけておくが、大事にしてやるのだぞ。」
「……はい。特に私はエステルさんと違って気の遠くなるような寿命ですから……恐らく竜であるツーヤも私やお姉様並かそれ以上生きるのですから、生涯を共にする”パートナー”として信頼を深め、大事にするつもりです。」
「がんばってね、プリネ。何か相談したい事があったらエヴリーヌ達が相談にのるよ。」
「ふふ、ありがとうございます。エヴリーヌお姉様。」
一方リフィアやエヴリーヌもプリネを応援した。
「そうだ、最後にみんなに見て貰いたい事があるんだ!……ツーヤちゃん。」
「うん。みんな、あたしとミントちゃんについて来て。」
「う、うん……」
ミントとツーヤの言葉にクラムは戸惑いながら頷いた。そしてエステル達は2人の少女についていき、ある場所に向かった。
〜マーシア孤児院跡〜
「到着〜!」
目的の場所に到着したミントは元気よく言った。
「ミント?一体ここで何をするの?」
なぜ、ミント達がここに向かったのが理解できなかったテレサは尋ねた。
「今それを見せます、先生。……ミントちゃん。」
「うん。ママ、ちょっとこっちに来て。」
「ご主人様もお願いします。」
「う、うん。」
「何をするの?」
ミントとツーヤに促され、エステルとプリネはそれぞれ2人の目の前に立った。エステルとプリネが自分の目の前にいる事を確認したミントとツーヤは頷き、それぞれ両手を上に伸ばした。すると2人の身体が青い光に包まれた。
「え?」
「これは………」
「うわぁ……」
「キレイ………」
エステルとプリネはミントとツーヤの足元に魔法陣のような形が浮かび上がったのを見て、驚いた。クラムやマリィを含む子供達は幻想的な風景に見惚れた。
「これはあたし達ドラゴンに伝わる”契りの儀式”……」
「”契りの儀式”?」
ツーヤの言葉にプリネは首を傾げた。
「ママとミントがお互いの事を本当の”パートナー”である事を誓う儀式なんだ!」
「ほえ〜……それで、あたしは何をすればいいの?」
「えへへ、ちょっと待ってね。」
首を傾げるエステルにミントは可愛らしく微笑んで上げていた手を下げた。すると片手には何かの紋章が浮かび上がっていた。ミントと同じように両手を下げたツーヤは額にミントとは異なる紋章が浮かび上がっていた。
「……今浮かび上がっているあたし達の紋章
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