第61話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
加減を忘れて殺してしまうからと……だからお姉様達と賊達と会わせたくなかったそうなので、ペルルを私の所に戻るよう言ったそうです。」
「む、失礼な……いくら許せん相手とはいえ、加減を忘れることは余はないぞ。」
「あはは……でも何の連絡もないという事は、アガットみたいに取り逃がしたのかな?」
リフィアの発言に苦笑したエステルはリフィア達に尋ねた。
「リウイに限ってそれはないと思うぞ。……時間があれば後で大使館に問い合わせて聞いて、お前達にも情報をやろう。」
「期待して待っているよ。ちなみに、しばらく前からアガットはあの連中を追いかけているんだ。どうやら、君たちのお父さんに頼まれた仕事らしいけどね。」
「と、父さんが!?」
「どうしてそういう事に?」
ジャンの言葉にエステルとヨシュアは驚いて尋ねた。
「ふふ、『レイヴン』にいたアガットを更正させたのは他ならぬカシウスさんだからね。何だかんだ言ってあの人には頭が上がらないのさ。」
「ええっ、そうだったの!?」
アガットの過去にエステルは驚いた。
「なるほど……。僕たちに対する厳しい態度もそれが原因かもしれないですね。」
「すごくそれっぽいわね〜。って、やっぱり父さんのとばっちりじゃなのよっ!」
「くすくす……。あ、エステルさんたちのお父様といえば確か……」
「え、どうしたの?」
クローゼの意味深な言葉にエステルは首を傾げた。
「あの、市長邸で黒い光が溢れた時に……」
「あ、それがあったか!」
クローゼの言葉で思い出したエステルは懐から黒いオーブメントを出した。
「色々ありすぎて、つい忘れちゃってたけど……。コレ、いったい何なのかしら……」
「それのおかげで助かったけど、少し不気味な感じはするね……」
(お姉様、先ほどエステルさん達がアーティファクトの効果がいつの間にか消えたと言っていましたけど……)
(……恐らくあの黒いオーブメントが原因だな。……しかし、アーティファクトの効果を打ち消すか……アーティファクトの力の源は導力。それを消すという事は……)
(導力を消滅させるオーブメントのような物という事ですね……そのような物、一体どこから手に入れたんでしょう……)
エステル達の話を聞いたリフィアやプリネは黒いオーブメントの出所を怪しがった。
「珍しい色のオーブメントだね。どういった由来の物なんだい?」
「それが……」
黒いオーブメントの出所を尋ねたジャンにエステルとヨシュアは手に入れた経緯を説明した。
「まあ……」
「ふーむ、R博士にKか……。ひょっとしたら……」
エステル達の説明にク
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ