第59話
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れなかったナイアルの叫びを背に、たヨシュアはエンジンを全開にしてダルモアのヨットを追い掛けた。
〜ルーアン市内〜
エステル達を乗せたボートはどんどんダルモアのヨットとの距離に少しづつ縮まって行った
「よーし、近づいてきた!」
「こちらの方が小型な分、船体は軽いみたいですね。」
エステルやクローゼはダルモアに追いつけるかもしれない事に表情を明るくした。
「くっ……しつこいヤツらだ……。これでも喰らえっ!」
近付いて来るエステル達に焦ったダルモアはエステル達に向けて銃を何発も撃った。しかし
「とりゃあっ!」
エステルは棒を自分の目の前で回転させて、銃弾を弾いた。
「な、なにいい!?」
銃弾が全て防がれた事にダルモアは驚いた。
「ふふん、遊撃士を舐めんじゃないわよっ!ヨシュア、そのまま右側につけちゃって!」
「了解。……あれっ?」
ヨシュアがヨットの側面にボートをつけようとしたその時、ダルモアを乗せたヨットが加速した。
「い、いきなり速くなった!?」
「これは……沖合いを流れる風です!」
「まずいな、こうなったらヨットの方が断然有利だ……」
ヨットが速くなった事にエステルは驚き、原因がわかったクローゼが説明し、それを聞いたヨシュアが表情を険しくした。
「あ、あんですってー!?」
「わはは、女神は私の方に微笑みかけてくれたようだな!それではさらばだ、小娘ども!」
そしてダルモアは高笑いをしながらエステル達から逃げて行った。
「冗談じゃないわよ!あと一歩のところで〜っ!」
「このままだと高飛びされかねない……。なにか手段は……」
ダルモアに追いつけなかった事にエステルは悔しがり、ヨシュアはダルモアに追いつく手段を考えたその時、上空からエンジン音が聞こえて来た。
「な、なに……?」
「……来た」
謎のエンジン音にエステルは不思議な顔をし、クローゼは静かに呟いた。するとエステル達のボートの上を大きな飛行船が飛んで行った。
「フン、逃げたはいいがこれからどうしたものか……。やはり、軍の手が回る前にエレボニアに高飛びするしかないか。なあに、しばらく我慢すれば『彼』が何とかしてくれる……」
一方逃亡が成功したと思ったダルモアは独り言を呟いた後、念の為に後ろを振り返ると大きな飛行船がダルモアのヨットに向かってきた。
「な、な、なああああああっ!?」
飛行船はダルモアのヨットの進路を塞ぐように着水した。飛行船が着水した衝撃でできた水飛沫により、ダルモアのヨットが停止した。
「な、な、な……。うわあああっ!な、なん
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