第59話
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アは懐から銃を出して、エステル達に近寄った。。
「仕方ないから、君たちの始末は私自らの手で行ってあげよう。ククク……光栄に思うのだな。まずはそうだな……生意気な小娘から始めて……」
ダルモアは凶悪な表情で銃をエステル突きつけて言った。
「むっ、何が生意気よ!」
(…………………)
銃を突きつけられてもエステルは強気な態度で言い返した。契約者の窮地を救うためにもサエラブは冷静になり、ダルモアの隙を窺った。
「最後に賢しらな小娘の息の根を止めるとしようか?」
「………………………………」
同じように銃を突きつけられたクローゼは動じず、ダルモアを厳しい表情で見た。
「ククク……さっきの威勢はどうした?命ごいでもすれば助けてやらんでもないぞ?」
「だ、誰があんたなんかに……」
「汚い手で……るな……」
「なに?」
(む………!この気配は……!)
エステルにゆっくりと近付いて行くダルモアに向かってヨシュアは途切れた声で呟いた。ヨシュアの言葉が気になったダルモアは聞き返し、サエラブはヨシュアからただならぬ気配を感じた。
「汚い手でエステルに触るな……。もしも……毛ほどでも傷付けてみろ……。ありとあらゆる方法を使ってあんたを八つ裂きにしてやる……」
ダルモアに向かってヨシュアは誰にも見せた事のないような冷酷な眼差しでダルモアを睨んだ。
「な……」
ヨシュアの睨みにダルモアは気圧されて後ずさった。
「ヨ、ヨシュア……」
「ヨシュアさん……」
(なんという強烈な負の気………!小僧……貴様、何者だ………!)
ヨシュアの言葉と表情にエステル達は驚き、サエラブはヨシュアの正体が何者か怪しく思った。
「ゆ、指一本も動かせぬくせに意気がりおってからに……。いいだろう!貴様の始末を先にしてやる!」
後ずさったダルモアは気を取り直して標的をヨシュアに変えた。
「や、止めなさいよっ!ヨシュアを傷付けたら絶対に許さないんだからねっ!」
「………………………………」
銃を突きつけられてもヨシュアは冷酷な表情でダルモアを睨み続けた。
「ヨシュアさん!」
ヨシュアの窮地にクローゼは叫んだ。
「死ね。」
ダルモアが銃の引き金に指をかけた時
「だめえええええええっ!!!!」
エステルが叫んだその時、エステルの胸元から黒い光が放たれた。
「な……!」
黒い光にダルモアは驚き、後退した。そして黒い光は部屋全体に広がり、エステル達の体が動くようになった。
「な、なぬううううううっ!?」
「身体の自由が……戻った
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