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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第52話
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「ええっ!?」
「それは一体……」
ゼクス中将の言葉を聞いたアリサは驚き、エマは戸惑い
「……………………」
「……私達を戦場に巻き込まない為。―――そう言う事ですね?」
ガイウスは真剣な表情で黙ってゼクス中将を見つめ、プリネは静かな表情で尋ねた。
「はい………………
共和国軍
(
むこう
)
の出方しだいだが……あと数時間もしないうちに戦端が開かれる可能性は高い。既に集落の方にも伝えていたはずだが?」
プリネの問いかけにゼクス中将は重々しい様子を纏って頷いてリィン達を見回した。
「クッ、だからと言って……」
「こんな中途半端な形で帰るわけには……!」
ゼクス中将の説明を聞いたユーシスとリィンが唇を噛みしめて悔しそうな表情をしたその時、ガイウスが前に出てゼクス中将を見つめて口を開いた。
「―――ゼクス中将。今回の一件、どちらが先に手を出したのですか?」
「ガイウス……」
「……確かにそれは気になるところだけど……」
ガイウスの問いかけにリィンは驚き、アリサは考え込み
「―――調査中だ。もちろん先にも後にも帝国軍が動いた事実はない。にも関わらず、監視塔は破壊され守備兵からは死傷者も出た。ゼンダー門を任された者としてこのまま見過ごす訳にはいかん。」
ゼクス中将は真剣な表情で答えた。
「「……………………」」
「やっぱり亡くなった方もいらっしゃるんですね……」
死傷者が出たという事実を知ったアリサとプリネはそれぞれ真剣な表情で黙り込み、エマは悲しそうな表情をし
「―――仮に共和国軍の偽装工作だったとしてだが。あちらの基地の被害はどの程度のものだったんだ?」
「……幾つかの施設にダメージを受けたようだ。被害はこちらと同等……いや、遥かに上には見えた。」
ユーシスの問いかけにゼクス中将は重々しい様子を纏って答えた。
「そ、それって……!」
「どう考えても、何かがおかしいということでは!?」
「ええ……!偽装工作にしては自軍の被害が大きい事等怪しすぎます……!」
「だが、もはや悠長に様子を伺う時期は過ぎている。全面戦争は避けたい所だがある程度の衝突は覚悟の上だ。我らにしても、彼らにしてもな。」
アリサやリィン、プリネの言葉にゼクス中将は重々しい様子を纏って答えた。
「そんな……」
「…………フン…………」
状況がどうにもならない事にエマは辛そうな表情をし、ユーシスは何もできない自分の不甲斐なさに不愉快そうな表情で鼻を鳴らした。
「……………―――でしたら中将。どうか今回の事件の調査はオレにお任せください。」
その時真剣
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