暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
三章 王女からの依頼
竜の羽衣
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アンロックの魔法で、小屋の鍵を解除すると、重いドアがギギギとゆっくりと開いていく。まるで、再び会いに来る異界の人物を待っていたかのようにそれは佇んでいた。
「これが、『竜の羽衣』?」
「いや、これは・・・」
タルブの村に伝わる宝、『竜の羽衣』。その正体は・・・
第二次世界大戦における日本海軍の主力となった戦闘機――――ゼロ戦だった。
「!」
バサリと羽音を立てて、一羽の鳩が舞い込んできたのはその時だった。鳩はタバサの肩に止まった。よく見ると、足には手紙が結び付けられている。伝書鳩というやつであった。
「・・・」
手紙を読んだタバサは徐にピューと指で口笛を鳴らす。すると小屋の前にシルフィードが舞い降りてきた。
「どうかしたのタバサ?」
「・・・急用、家に帰る。」
キュルケが尋ねると、タバサはいつも通り淡々と答える。だが、その口調にはどこか翳りが感じられた。
「タバサの実家?」
「おや、カケルは知らなかったのかい?タバサはガリア王国からの留学生なのだよ。」
ガリア王国。確かトリステインの南にあるハルケギニア随一の大国だったな。そんなところから来ているとは・・・。
と、タバサがシルフィードに乗り込もうとしたその時――――
オニが、現れた
「み、つ、け、た、わ、よ、きゅ〜〜〜る〜〜〜け〜〜〜!!!」
「「「ル、ルルルルルルル、ルイズ!!?」」」
架、キュルケ、ギーシュは声をそろえて震えあがった。平民のシエスタは声をあげることすらままならないと思ったら、立ったまま白目を剥いて失神している。
名前を言ったがあれは本当にルイズなのだろうか、ルイズに化けた妖怪なのではないのか、いやそもそもこの世界に妖怪なんているのかああでもあの形相は正に般若そのもの――――
あまりの恐怖に架の心かかき乱されるが、それでも一応弁明を試みる。
「ル、ルイズ!そんなに怒ることもないだろう。確かに少しお前から離れすぎたかもしれないが命令通り、こうしてキュルケと一緒にいるわけだし・・・」
「どぅわれがそんな命令をしたってぇ〜〜〜!!私は身に覚えがないんですけど!!!」
「あ、やば・・・」
「ど、どういうことだ、キュルケ?」
「タ、タバサッ!お願い、貴女の実家に連れてって!」
「あ、コラ待て!」
急に焦りだすキュルケを、架はジト目で睨む。
さらに問い詰めようとした瞬間、キュルケは物凄いスピードでタバサを抱え込むとそのままシルフィードに飛び乗った。
主を乗せた竜は空へと飛び立っていく。
「こらーーーーー!!待ちなさーーーい!!!」
「す、すごい
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