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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第49話
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は不思議そうな表情で二人を見比べた。



「ハハ、無理もあるまい。言うなれば、彼は―――私を救ってくれた恩人でな。」

「恩人……?」

「ガイウスさんがゼクス中将のですか……?」

二人の意外な関係にアリサとプリネは首を傾げた。

「1年ほど前……私がこのゼンダー門に赴任したばかりの頃の話だ。馬で高原を視察していた所に、狼型魔獣の群れに囲まれてな。そこへ十字槍を持って馬で駆けつけてくれたのがガイウスだったというわけだ。」

「そんなことが……」

ガイウスとゼクス中将の出会いを聞いたエマは驚きの表情で二人を見比べた。



「フフ、あの時は無我夢中でした。」

「いや、見事なものだったぞ。私が魔獣の群れを相手に慎重に間合いを計っていた中……たった一人の若者が颯爽と現れ、あしらってみせたのだからな。」

「と、当時でもまだ16歳くらいよね?」

「……とても真似できんな。」

ゼクス中将の説明を聞いたアリサとユーシスは驚き

「はは……さすがガイウスというべきか。」

「ええ……魔獣との実戦経験が豊富でなければできませんよ。」

リィンとプリネは感心した様子でガイウスを見つめた。



「ともかく、あれ以来中将には親しくしてもらっている。オレが学院に入れたのも中将の推薦あってこそだろう。」

「フフ、有望な若者に何がしかの道が拓ければと考えてのことだったがな。こうして再会できたこと……嬉しく思うぞ、ガイウス。」

「フフ……オレもです。」

その後リィン達はゼクス中将の依頼内容を聞いた後、達成する為に行動を開始した。
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