第55話
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しかしディンは虚ろな目でアガットのクラフトを後ろに跳んで回避した。それを見たアガットは不敵に笑った。
「へっ……馬鹿が……そこだぁ!ドラグナーエッジ!!」
「………!?………」
後ろに着地したと同時にアガットの放った衝撃波に当たり、ディンは下っ端達と同じように壁に当たって気絶した。
「し、信じられない……。倉庫で戦った時とはケタ違いの強さじゃない!」
「様子も変でしたし……。どういう事なんでしょうか?」
戦闘が終わり、気絶したディン達に近寄り、エステルはディン達の強さに驚き、クロ―ゼは様子がおかしかったことに不安げな表情でディン達を見た。
「ふん……。どうやら何者かに操られていたみたいだな。」
「あ、操られていたって……」
気絶したディン達を睨みながら答えたアガットの言葉にエステルは驚いた。
「うん、間違いない……。薬品と暗示を併用した特殊な催眠誘導みたいだ。肉体的なポテンシャルも限界まで引き出されている。」
「そ、そんな事できるの!?」
ディン達を調べて言ったヨシュアの説明にエステルは驚いて尋ねた。
「もちろん、相当な技術が必要になるのは間違いねえ。こいつはひょっとしたら……」
「心当たりがおありなんですか?」
何かを知っていそうなアガットにクロ―ゼは尋ねた。
「ああ……ちょいとな。とにかく、上の階を目指すぞ。こいつらを操っている真犯人どもがいるはずだ。」
「うん、わかった!……っとそうだ!パズモ!」
アガットの言葉に頷いたエステルはパズモを召喚した。
(何、エステル?)
「お願い、力を貸して!多分上にもレイヴンの奴らがいると思うんだけど、多分こいつらみたいにケタ違いの強さだと思うから、援護してほしいの!」
(わかったわ。じゃあ行こう、エステル。)
エステルの頼みに頷いたパズモはエステルの肩に乗った。
「ん?そいつは以前の小さいのじゃねえか。……そんなんが役に立つのか?」
アガットはパズモを見て、胡散臭そうな表情でパズモを見た。
「ちょっと〜!また、パズモをバカにしたわね〜!見てなさい、パズモがいればあたし達は無敵なのを見せてあげるわ!頼んだわよ、パズモ!」
(ええ!)
そしてエステル達は途中にいるほかのレイヴンのメンバーをパズモやペルル、マーリオンの援護を受けて順調に倒し、最上階に向かった………
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