外伝〜白き翼と闇王〜後篇
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つは例外だ。……シルヴァンも一時期は迷っていた。王位を継ぐ者なら誰にでもある事だ。気にしなくていい。」
女王になる事に躊躇っているクローゼにリウイは励ましの言葉をかけた。
「……ありがとうございます。いつか必ず答えは出すつもりです。……できればそれまで、貴国とは今と変わらぬ関係であらせて下さい。」
決意を持った表情でクローゼはリウイを正面から見て言った。
「言われなくともそのつもりだ。お前の答えがどのような答えになるのか……楽しみに待たせてもらうぞ。」
「はい、陛下のご期待に添えれるかまだ確約できませんが、必ず答えは出します。……それでは失礼します。」
クローゼはリウイ達に会釈した後、旧校舎を去った。
「さて……俺達もそろそろ行くか。」
クローゼを見送ったリウイはペテレーネに言った。
「あ、リウイ様。少しだけ待ってもらってもよろしいでしょうか?」
「何故だ?」
「……プリネからエステルさんとぜひ会ってほしいと頼まれましたので……」
「……そういえば、件の少女はお前に憧れを持っているのだったな。」
「はい、リウイ様もご存じかと思われますが、以前ブライト家にお邪魔した時、エステルさんの母親であるレナさんからはそのように聞いております。プリネ達がお世話になっているお礼もかねて、エステルさんとは一度話してみたいのです。」
「……わかった。俺は学園長と話をしに行くから、用事が終わればそのままルーアンのホテルに戻っていてくれ。」
「かしこまりました。」
ペテレーネに指示をしたリウイは外套を翻し、旧校舎から去って行った…………
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