外伝〜白き翼と闇王〜後篇
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」
クロ―ゼはツーヤを見て、言いづらそうな表情をした。
「ふむ。………リフィア、エヴリーヌ。お前達はティアを連れて先に宿に戻っててくれないか?すでに部屋は取ってある。」
「む?わかった。エヴリーヌ、頼んだぞ。」
「了解〜。じゃあ、2人共、エヴリーヌの近くに来て。」
「……わかりました。お先に失礼させてもらいますね、クローディア姫。」
リウイに言われたリフィアは弱冠納得がいっていない様子だったが頷き、ティアは何も言わず頷き、クロ―ゼに会釈した。
「2人共、集まったね?それじゃ行くよ。」
そしてエヴリーヌは2人と共に、ルーアン市の入口付近まで転移した。
「プリネ、お前も行け。どうやらリベールの姫は俺に用があるようだからな。」
「……わかりました。ツーヤ、行きましょう。テレサさんや孤児院のみなさんにあなたが私と共に生きていく事をエステルさんやミントちゃんと一緒に知らせてあげましょう。」
「はい、ご主人様。」
「それでは……あ、そうだ……お母様、少しいいですか?」
「何?プリネ。」
ツーヤと共にその場を去ろうとしたプリネだったが、ある事を思い出して母の耳元に小声で囁いた。
(……よければエステルさんと会ってもらってもいいですか?エステルさん、ずっとお母様に会いたがっていましたし……)
(……わかったわ。ただ、私が会いに行ったらさすがにあなたの正体が生徒達にわかってしまうでしょうから、ここに連れて来て貰えるかしら?)
(はい。必ず連れて来ますから、絶対待ってて下さいね。)
(フフ……そんなに念を押さなくても大丈夫よ。)
プリネの念を押した言葉にペテレーネは微笑みながら答えた。それを見て安心したプリネはクロ―ゼを見た後ツーヤと共に旧校舎から出て行った。
「……さて………こうして面と向かい合って話すのは”百日戦役”後、アリシア女王と会談の後、女王がお前の事を紹介した時に会ったきりだから、9年ぶりといった所か。リベールの姫よ。」
「はい。……お二方はお若いままですね。……本日の学園祭にいらっしゃって下さって、ありがとうございます。」
「丁寧な挨拶、ありがとうございます、クローディア姫。こちらこそ、娘のプリネがお世話になりました。あの子に貴重な体験をさせてくれて、母としてお礼を言わせて下さい。……ありがとうございます。」
「いえ、私達もプリネさんにはたくさんお世話になりました。生徒を代表してお礼を言わせて下さい。……ありがとうございました。」
「……クローディア姫は大きくなられましたね……まだ幼かった姫が今は、立派な淑女に見違えました。」
「そんな……ペテレーネ様は相変わらず、以前
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