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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第47話
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に気付いたプリネは目を丸くし、ガイウスは軽く会釈をして挨拶をした。

「うむ、数ヵ月ぶりになるか。士官学校の制服もなかなか新鮮ではあるな。”トールズ士官学院”……深紅の制服は初めて見るが。」

「これが自分達”Z組”の象徴である色だそうです。」

(………どうやら帝国正規軍の将官の方みたいね……)

(ああ、中将という事はこの門の責任者なんだろう。)

(ガイウスさんと随分親しいみたいですけど……)

(しかし隻眼か……どこかで聞いた事があるような。)

ガイウスと親しく話している様子の将官をリィン達は興味ありげな表情で見つめ

「ふむ、そしてそちらが……」

「ええ、オレの級友で”Z組”の仲間になります。」

リィン達を見回した将官にガイウスは頷いて説明した。



「―――士官学院Z組、リィン・シュバルツァーです。」

「初めまして、アリサ・ラインフォルトです。」

「エマ・ミルスティンです。よろしくお願いします。」

「ユーシス・アルバレア。お初にお目にかかります。」

「フフ、噂には聞いていたが面白い顔ぶれが集まっているようだ。それと……ご挨拶が遅れ、申し訳ありません、プリネ姫。」

リィン達の事を微笑ましそうに見つめていた将官はプリネに気付いて会釈をし

「こうして実際に会うのは初めてでしたね、ゼクス中将。プリネ・カリン・マーシルンと申します。オリヴァルト皇子やミュラー少佐から中将のお噂はかねがね聞いてます。」

「フフ、一体どんな噂をされているのやら。」

プリネの話を聞いた将官は苦笑した後、リィン達を見つめて自己紹介をした。



「帝国軍、第三機甲師団長、ゼクス・ヴァンダールだ。以後、よろしく頼む。」

「”隻眼”のゼクス……!」

「アルノール家の守護者か……」

将官―――ゼクス中将が名乗るとリィンとユーシスはそれぞれ目を見開いてゼクス中将を見つめた。

「ほう、私の名を知っているようだな?」

「アルノール家の守護者……」

「それって確か……」

「……”ヴァンダール”といえば、皇族・アルノール家を守護する武門の一派として有名だ。そして”隻眼”のゼクスといえば、帝国正規軍で五本の指に入る名将とも聞き及んでいる。」

「”アルゼイド流”と並ぶ帝国における武の双璧……その、お目にかかれて光栄です。」

「ハハ、そう持ち上げられるほど大層な人間ではないのだが。おぬし達の話も聞きたいがさすがに時間も時間だ。今日中に帰るつもりならすぐに出発した方がいいだろう。」

「ええ、そのつもりです。すみません。お願いしていた件は………?」

ゼクス中将の言葉に頷いたガイウスはゼ
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