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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第45話
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のも大変だったでしょうし。」

「そうだな……メイドで思い出したが……リィン、お前の妹は実際メイドとしてどの程度優秀なのだ?」

ガイウスとエマの言葉に頷いたユーシスはエリゼの事を思い出してリィンに尋ね

「実際皇族に直接仕えているんだから、ひょっとしたらシャロン並みにメイド能力が高いと思うのだけど。」

アリサも続くようにリィンに視線を向けた。



「ど、どうだろう……?確かに俺が軍隊に入隊する頃には見習いメイドとして城で働きながら、色々学んでいたようだけど……リフィア殿下の専属侍女を希望している事を口にした時、他の見習いメイドは勿論先輩のメイド達からも『物好き』とか『悪いことは言わないからやめた方がいい』って、忠告された事もあるって本人がいっていたけど。」

リィンの答えを聞いたアリサ達は冷や汗をかいた。

「も、『物好き』って……」

「……次期皇帝となる皇女の専属として仕えられる事は光栄な事なのに、何故避けるのかが理解できんな。」

「ア、アハハ……」

そして我に返ったアリサは表情を引き攣らせ、ユーシスは不思議そうな表情で呟き、エマは苦笑しながらプリネを見つめ

「……そのリフィア殿下に仕えるというのはそんなに大変なことなのか?」

ガイウスは首を傾げてプリネに尋ねた。



「え、えっと、リフィアお姉様は皇女として破天荒な行動で知られている為、普通のメイドではついていけず、誰もリフィアお姉様の専属侍女を希望しないんです。」

「は、破天荒な行動って……」

「確かにリフィア殿下は積極的な行動が多いと聞いているが……どんな行動をしているのだ?」

ガイウスの質問に困った表情で答えたプリネの話を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、ユーシスは尋ねた。



「誰にも言わずに城を抜け出す事は常にあり、戦場に突如現れて活躍したり、怪しい噂がある他国の研究施設や城に潜入して大暴れをしたり、後は何かを作る為に失敗して他国の街の城壁を破壊した事があると聞いております。」

プリネの答えを聞いたリィン達全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「え、えっと……」

「さ、さすがはメンフィルの次期皇帝だけあって、普通の人達と比べると随分と規格外な性格をしている方のようね……」

「……よく今まで何らかの問題が起こらなかったな。」

エマとアリサは言い辛そうな表情で、呆れた表情をしているユーシスと共にプリネを見つめ

「……なるほど。仕える皇女がそのような活躍をするのだから、ついていくメイドにも相当の能力や忍耐力が必要という事か。リィンの妹は凄いな。」

「ハ、ハハ……」

ガイウスに感心されたリィンは冷や汗をかいて苦笑していた。

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