第41話
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れ崩れ落ちたように見受けられます。」
「た、確かに……」
「おお、鋭いですやん。」
フィリップの推測にエステルとケビンは感心し
「……問題は一体誰が一服”盛った”かですね。」
「もしかして、”結社”の仕業、でしょうか。」
「それに何の為に、遊撃士協会の人達を眠らせたのでしょう?」
イオンとアリエッタはステラと共に真剣な表情でアガット達に睡眠薬を持った相手が誰であるかやその目的を考え込んでいた。
「あれ、この手紙………」
そして辺りを見回したエステルはアガット達が倒れている机の上に置かれてある手紙に気付いた。
「ちょっと待て……。それ、俺らが受け取った封筒と同じとちゃうか!?」
「う、うん!」
ケビンに急かされたエステルは手紙の内容を読み始めた。
娘と公爵は預かった。返して欲しくば『お茶会』に参加せよ。
「あ、あんですって〜!?」
「こ、公爵閣下が……!?」
手紙の内容を読み終えたエステルは驚き、また内容を聞いていたフィリップも驚いた。
「『お茶会』の場所はやっぱり王都やったか……。そこに書いてある娘ってのは誰か分かるか?」
「はっ……!」
ケビンに言われたエステルはギルド内でまだ見かけていない人物――――エルベ離宮で保護した少女、ユウナの事に気づいた。
「ユウナ!?ユウナ、どこにいるの!?」
血相を変えたエステルは3階に上がって捜したが、目的の人物はいなかった。
「どうやらその子が掠われたみたいやな……。エステルちゃんの仲間か?」
「ううん、ある事情で預かっている子なんだけど……。よりにもよってこんな事に巻き込んじゃうなんて……!」
「エステルちゃん……」
「エステル様……」
「「…………………」」
「???(二人ともどうされたのかしら……?何だか厳しい表情をしているようだけど……)」
悔しそうな表情のエステルを心配そうな表情で見つめるケビンとフィリップとは逆に厳しい表情で黙り込んでいるイオンとアリエッタの様子に気付いたステラは首を傾げた。
「ごめん、フィリップさん……。ひょっとしたら公爵さんもとばっちりを受けたのかも……」
「いえ、そうとは限りますまい。仮にそうだとしてもこんな時間まで1人きりで遊び呆けている閣下の責任です。どうかご自分を責めないでください。」
「そうやで、エステルちゃん。まずは手紙の『お茶会』が何なのか突き止めるのが先や!」
「う、うん……」
2人に元気づけられたエステルは『お茶会』を突き止める為に手紙を読み直した。
「そういえば『お茶会』って特務兵の残
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