第41話
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だけで……」
「変な機械だと……?」
「ああ、お騒がせしてエライすんませんでした。実は彼女、ギルドに所属する遊撃士でしてなぁ。とある連中を追って捜査中の身ってわけですわ」
「へっ?」
「遊撃士……本当なのか?」
自分達の話を怪しんでいる兵士に説明するケビンの話を聞いたエステルは呆け、兵士自身は目を丸くして尋ねた。
「ほら、エステルちゃん。ブレイサー手帳を見せてやり?」
「あ、うん……」
「……なるほど、本当らしいな。とある連中と言ったが、一体どういう奴等なんだ?」
そしてエステルが見せた遊撃士手帳を見た兵士は納得した様子で頷いた後尋ねた。
「それが『結社』とかいう正体不明な連中でしてなぁ。各地で妙な実験を色々としとるらしいですわ。そいつらの手がかりを追ってここに来てみたらケッタイな機械に襲われたんです。」
「………………………………」
ケビンの説明を聞いていたエステルはケビンが自分達が”結社”を追っている事を知っている事に気付いて口をパクパクさせた。
「そういえば司令部から『結社』とかいう連中について注意のようなものが来ていたな……。とすると周遊道に現れたのはその『結社』の者たちなのか……」
「え、ちょっと待って!周遊道に現れたって一体何が起こったの?」
「ああ、先ほどエルベ離宮の警備本部から連絡があってな。何でも武装した集団が離宮を襲撃してきたらしい。」
「あ、あんですって〜!?」
「……もしかして情報部の残党でしょうか?」
「その可能性は高い、です。」
兵士の話を聞いて声を上げたエステルとは逆にイオンとアリエッタはそれぞれ冷静な様子で考え込んでいた。
「幸い、シード中佐によって難なく退けられたらしいがな。現在、周遊道を封鎖してその集団を追っているところらしい。」
「は〜。エライことが起こったなぁ。こりゃオレらもギルドに戻った方がええかもな。」
「アリエッタ、ステラ。僕達も二人について行って状況を確認しましょう。」
「「はい。」」
「え、あ……」
「ああ、ひょっとしたら君たちが追っている連中と同じなのかもしれない……。よし、付近の警備はこのまま我々が当たるとしよう。君たちは急いで王都のギルドに戻るといい。」
「おおきに!ほな戻るとしよか。」
「ちょ、ちょっと……」
どんどん話が進んでいる事にエステルが戸惑っている中、兵士達はその場から去って行った。
「ちょっと待って!一体どういうことなの!?」
「あ〜……。やっぱり納得せぇへん?」
兵士達が去った後エステルに怒鳴られたケビンは苦笑しながら尋ねた。
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