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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な妹の怒り〜
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”を拾った貴族の風下にも置けない下級貴族如きが調子に乗るなぁっ!!」
自分に向かって来るエリゼを見たパトリックは怒りの表情で強烈な突きを放つ剣技―――パワーピアスを放ったが
「―――光鬼斬!!」
「うわあっ!?」
エリゼの強烈な威力を持つ抜刀技に押し負けて吹っ飛ばされ、その隙を逃さないかのようにエリゼは地面を蹴って空高くへと跳躍して太刀に静かなる闘気を溜め込み
「二の型――――大雪斬!!」
パトリックに向かって落下しながら闘気を纏った太刀を振り下ろした!
「ヒ、ヒィィィィィ……!?」
エリゼが振り下ろした太刀をパトリックは間一髪で側面に跳躍して回避した。
「フン、所詮は小物か。実力が圧倒的に上とは言え、自分より年下の女性を相手に悲鳴を上げながら逃げ回る事しかできないとは。とても”真の帝国貴族の気概”を口にする者の戦いとは思えんな。」
「パトリックの反応は仕方ないと思うよ。多分、僕が戦っても同じような反応をすると思うし。」
「まさかリィンの妹さんがあんなに強いなんてな。」
二人の戦いの様子を見ていたユーシスは呆れ、ユーシスの言葉を聞いたエリオットは冷や汗をかき、マキアスは信じられない表情でリィンに視線を向け
「俺もエリゼがあそこまで戦えるなんて、今まで知らなかったよ……確かにエリスと一緒に父さんや老師から剣の手ほどきはしてもらったし、学校の授業で武術の授業もあったけど……成績は普通よりやや上の成績のはずだったんだけど……一体いつの間に……」
視線を向けられたリィンは疲れた表情で溜息を吐いてエリゼを見つめ
「す、凄いですね、エリゼさん……」
「ひょっとしたらラウラを超えているんじゃないのかしら?」
「ああ……是非とも手合せを願いたいな。」
エリゼの戦いを見ていたエマは驚き、信じられない表情をしているアリサの言葉にラウラは頷いた後自分と同年代……それも年下の女性でありながらも有名な流派の凄腕の剣士である事に嬉しさを感じ、目を輝かせてエリゼを見つめ
「……やはり彼女の周囲の風が彼女を恐れているな……」
「
兄
(
リィン
)
の事を馬鹿にしたから、怒りMAX状態になっているからだと思うよ。」
静かな口調で呟いたガイウスの言葉にフィーは答え
「フフ、エリゼさんの戦いを見ているとアネラスさんを思い出すわね……」
「ええ……今頃何をしているのでしょうね?」
エリゼを自分達が知る同じ八葉一刀流の女剣士である人物と重ねたプリネとツーヤはそれぞれ微笑んでいた。
「ほう?リシャール大佐の剣技まで扱えるとは。さすがは”剣聖”カシウス・ブライトの教え子と言った所か。」
「しかもアリオスさんの剣技
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