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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第43話
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侍女長は存在せず、その為私が殿下唯一の専属侍女に任命された時に、恐れ多くも殿下の専属侍女長を務める事になったのです。」
「……………………」
エリゼの説明を聞いたリィンは口をパクパクした。
「リフィア殿下というと現メンフィル皇帝シルヴァン陛下の娘にして確か次期メンフィル皇帝となるメンフィル皇女だったな。」
「ええ。」
ユーシスに尋ねられたプリネは頷き
「ほう……正直、驚いた。私達と大して変わらない年齢でありながら、そのような大役を務める事ができるとは。」
「恐縮です。」
ラウラに感心されたエリゼは会釈をした。
「―――さてと。先程の話に戻るが……”四大名門”の血を引く者として、先程の罵倒は”四大名門”の”貴族”として相応しくない発言だと思うが?」
そしてリウイは目を細めてパトリックを睨み
「う……あ…………」
リウイに睨まれたパトリックは恐怖の表情で身体を震わせ
(うわっ、さすがのパトリックも相手が相手だから、何も言えないね……)
(ちょっとでも”英雄王”の怒りを買ったら、下手したら実家まで被害を受ける事になるだろうしね。)
(フン、自業自得だな。)
その様子を見ていたエリオットは冷や汗をかき、フィーは静かに呟き、ユーシスは鼻を鳴らしてリウイを恐れるパトリックを見つめていた。
「―――ガイウス・ウォーゼル。先程お前の問いに関してだが俺なりの答えもあるが、聞くか?」
「……”貴族”を束ねる”皇”の答えも聞けるのならば、是非お願いします。」
リウイに視線を向けられたガイウスは静かな表情で頷いた。
「いいだろう。俺の答えは”貴族”とはその者が為した功績を称え、”皇”が授ける”称号”もしくは民達自身が選ぶ”指導者”だ。」
「”称号”……”指導者”……」
「―――血、家柄、伝統。確かに貴族ならば重視される部分だが……そんな物は所詮、親……いや、先祖の七光りだ。真の貴族とは己の力で民を導き、守る存在だ。――お前達エレボニア帝国民にとって解かりやすい例で言えば、皇位継承権は低い立場でありながら戦乱に満ちたかつてのエレボニア帝国を平和に導き、”獅子心皇帝”ドライケルスだ。」
「あ……!」
「そ、そう言えば元々ドライケルス大帝は皇帝になる資格はなかったって、話よね……?」
「ああ……皇位継承問題で戦乱に満ちたエレボニア帝国を平和へと導いた事から、民達はドライケルス大帝が皇位継承する事を望んだと聞いている。」
ガイウスに答えたリウイの説明を聞いたエリオットは目を丸くし、アリサの言葉にラウラは静かな表情で頷いた。
「……なるほど。つまり”貴族”とはオレ達”ノ
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