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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第3章〜鉄路を越えて 〜蒼穹の大地〜 第39話
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かったら一緒に試験対策でもするか?」

「そうだな……とりあえず、すぐには帰らないつもりだよ。もしかしたら、どちらかにお邪魔させてもらうかもしれない。」

「ああ、了解だ。」

「気が向いたら来るがいい。」

その後リィンは学院内を回ってクラスメイト達やトワやアンゼリカと共に試験対策の勉強をした後寮に帰る為に学院を出た。

「もし……」

リィンが傘をさして学院を出ようとするとリィンを呼び止める声が聞こえた。すると正面から一人のメイドがリィンに近づいてきた。

「雨の中、お呼び止めして申し訳ありません。こちらの学院の学院長室はその建物でよろしいでしょうか?」

「あ、はい。本校舎の1階右翼ですね。受付の人は帰ったかな……よかったら案内しましょうか?」

「ふふっ……ありがとうございます。ですが、そこまでお手を煩わせるわけには参りません。それでは失礼します―――リィン様。」

リィンの申し出を遠慮したメイドはスカートを摘み上げて会釈をした後入口に近づき、傘をしまうと再びリィンに一礼をして校舎内へと入って行った。



「……………………………」

メイドが去るとリィンは黙って考え込み

(あら♪もしかして好みのタイプだったのかしら♪)

「違うから。それより……今の人、俺の名前を呼んでいたよな……?」

ベルフェゴールの念話に呆れた表情で答えた後考え込んだ。

「あら、リィン?」

その時アリサが近づいてきた。



「アリサか。そっちも帰りなのか?」

「ええ、エマやプリネ達はまだ残って勉強していくみたいだけど。私の方は寮に戻って明日に備えることにするわ。」

「そうか……えっと、せっかくだから一緒に帰るか?」

「そ、そうね。」

リィンの申し出にアリサは頬をやや赤らめた後リィンと共に下校し始めた。



〜トリスタ〜



「その、考えてみたら2人で帰ることなんて珍しいわね。」

リィンと共に下校しているアリサはリィンから僅かに視線を逸らして呟き

「そう言えば……ハハ、ひょっとしたらこれも雨の日のおかげかな?」

(あら♪)

苦笑しながら言ったリィンの言葉を聞いたベルフェゴールはからかいの表情になった。



「…………………………貴方、よく天然って言われることない?」

一方アリサはジト目でリィンを見つめた後尋ね

「へ……?うーん、別にそんなことは。ああ、でもなぜか妹達には何度か言われた事があったな。」

尋ねられたリィンは首を傾げた後双子の姉妹に言われた時の事を思い出した。



「はあ……その妹さん達とは気が合いそうな気がするわね。」


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