第53話
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ュアは苦笑してお礼を言った。その時、校内アナウンスが流れた。
「……連絡します。劇の出演者とスタッフは講堂で準備を始めてください。繰り返します。劇の出演者とスタッフは講堂で準備を始めてください。」
「そっか……。もうそんな時間なんだ。」
「はい、衣装の準備をしたらすぐに開演になると思います。」
「よーし、それじゃあいよいよ出陣ってわけね!あ、銀髪男の方はどうしよう?」
「そうだね……。カルナさんに伝えて注意してもらうしかなさそうだ」
その後エステル達はカルナに銀髪の青年の情報を伝えた後、講堂に向かった。
〜ジェニス王立学園・中庭〜
「……連絡します。劇の出演者とスタッフは講堂で準備を始めてください。繰り返します。劇の出演者とスタッフは講堂で準備を始めてください。」
「………どうやら、時間のようです。お姉様方。」
一方中庭でリフィアやエヴリーヌといっしょに軽くお茶をしながらおしゃべりしていたプリネは放送を聞き、緊張した。
「うむ!悔いのないよう、精一杯頑張ってくるがよい!」
「頑張ってね、プリネ。応援してるよ。」
「フフ、2人ともありがとうございます。では……行ってきます!」
リフィアの応援の言葉に微笑んだプリネは講堂に向かった。
「………お兄ちゃん達、来なかったね。」
「うむ。………仕方ないと言えば仕方ないが、リウイやペテレーネにはぜひ観て貰いたかったのだがな……」
プリネの走って行く後ろ姿を見送り呟いたエヴリーヌの言葉にリフィアは残念そうな表情で溜息を吐き頷いた。
「………誰が来ないと言った。」
「あ………」
「その声は……!」
大好きな人物の声が自分達の背後から聞こえ、期待した目をしたエヴリーヌとリフィアが振り向くとリウイとティア、髪を下し眼鏡をかけたペテレーネがいた。
「久しいな。2人とも。」
「お2人ともお元気そうで何よりです。」
「フフ、プリネさんが出てる劇には私も興味があったのでこちらに来させていただきました。まさか、お父様とペテレーネ様もいらっしゃるとは思いませんでしたが……」
リウイとペテレーネは相変わらずの2人に口元に笑みを浮かべ、ティアはなぜリウイ達といっしょにいるかの理由を説明した。
「お兄ちゃん!」
「おお、リウイ!それにティア殿も!………ん?ペテレーネ、お前目が悪かったか?髪型もいつもと違うようだが……」
リウイ達の登場に喜びの声を上げたリフィアはいつもと違う姿のペテレーネに気付き首を傾げて尋ねた。
「あ、これは……その……変装です。」
「変装?なぜ、そんな事をする。
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