第52話
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今回はどうするか……」
リウイが考えていた時、執務室に備え付けてある通信機が鳴った。
ジリン、ジリン!ジリン、ジリン!
「ん?こんな時間に誰だ?」
鳴り続ける通信機に首を傾げたリウイは受話器をとった。
「……こちらメンフィル大使館、執務室。」
「久しぶりだな、リウイ!」
「………リフィアか。どこからここにかけた?」
「ん?今はルーアンのギルドの通信機でそちらにかけているが何かあるか?」
「いや、今はどこにいるか気になっただけだ。……それにしてももう、ルーアンか。件の少女の修行の旅は順調のようだな。それで俺に何の用だ?」
「うむ!実はな……」
リフィアは興奮した様子でプリネがエステル達といっしょに学園祭の劇に参加することを説明した。
「ほう、プリネが学園生活に参加した上、劇の役に……」
「うむ!一度だけ学園にプリネに会いに行ったが、学園生活を楽しそうに話してくれたぞ。」
「フッ、そうか。後で学園長に礼の手紙を書かねばな………」
リフィアの報告を聞いたリウイは口元に笑みを浮かべた。
「そんな事をするより、直接こちらに来て礼を言ったらどうだ?ちょうど明日はエステル達が受けた依頼内容を実行する学園祭だ。学園祭は観光の一つで学園関係者以外の民達も客として来るそうだからな。ペテレーネを連れてこちらに来たらどうだ?ティア殿も帰省のためにルーアンに来ているし、ティア殿を迎えに行くためにもどうだ?」
「ほう……ティアもルーアンにいるのか……考えておこう。」
「うむ!」
そしてリウイは受話器を置いた。
「あの、リウイ様。相手の方はリフィア様のようでしたが……」
「ああ。プリネがこの招待状に書かれてある学園祭で出す劇に役者として参加するそうだ。」
「え!?どうしてそんな事に……?」
リウイの説明に驚いたペテレーネは聞き返した。そしてリウイはプリネが学園祭に参加する経緯や学園で短期間学園で生活していた事をペテレーネに伝えた。
「そうだったのですか……あの子もいい経験ができてるようで、何よりです。」
「そうだな。…………ペテレーネ、急ぎの政務はあるか?」
「いえ。今のところは特にないです。」
「そうか………ふむ。毎年招待状を貰っていることだし、今年は行ってみるか?例の学園祭に。」
「え!?私も共にしてよろしいのですか!?」
リウイの提案にペテレーネは驚いて声を出した。
「あたりまえだ。お前の娘でもあるプリネが参加しているのだしな。それにプリネが学園祭に参加することを言ってから、招待状に何度も目が行ってるぞ。」
「あう……す
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