第52話
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たら、プリネのお父さんが来るかもしれないわね……プリネは貴族らしいから、もしプリネのお父さん達が来たら寄付金が期待できるわね。)」
「??」
ジルの意味ありげな言葉にプリネは首を傾げた。
「それより、どうしたの?ひょっとして私に用?」
「ええ、実は……」
聞き返したジルにクロ―ゼは明日の景気づけを兼ねて食堂で小さなパーティーをする事を言った。
「あら、いいじゃない。それじゃ、明日の学園祭の成功を祈って騒ぐとしますか。パーッとやりましょ、パーッと!」
「ふふ、あまり羽目を外して明日に差し障りがないようにな。」
はしゃいでいるジルにコリンズは苦笑しながら言った。
「はい。」
「それじゃ、ジル。食堂に行こっか。」
「ヨシュアさんやハンスさんも待っていますよ。」
「うん、行きましょ。」
そしてエステル達は食堂に向かい、にぎやかな一時を過ごし……最後に、劇の成功を祈ってソフトドリンクで乾杯した。その後寮に戻ってから、明日のために早めに眠りについた。
〜メンフィル大使館・執務室・夜〜
「今日の分はこんなものか………」
ゼムリア大陸にあるメンフィル領の政務書類をある程度終わらせたリウイは一息ついた。そこにドアをノックする音が聞こえた。
コンコン
「誰だ?」
「私です、リウイ様。入ってもよろしいでしょうか?」
「ペテレーネか。入って来て構わん。」
「失礼します……」
静かに入って来たペテレーネは淹れ立ての紅茶が入ったカップをリウイの机に置いた。
「お疲れ様です。リウイ様。よろしければ、どうぞ。」
「すまないな。………ふう。」
「今日も一日、お疲れ様です。リウイ様。」
「お前もな。まあ、皇帝をやっていた頃に比べれば仕事の量は少ないがな……」
「フフ……シルヴァン陛下は今の倍以上の書類を捌いているそうですね。さすがリウイ様とシルフィア様のご子息様です。」
「シルヴァンには俺の後を継げるよう、俺自ら教育したからな……あれぐらい一人でこなしてもらわなければレスぺレントの覇権を握る皇帝にはほど遠い。」
リウイの言葉にペテレーネは微笑みながら答えた。そしてある事を思い出し、懐から手紙を出しそれをリウイに渡した。
「そういえば……このような招待状が来ていましたが。」
「見せてみろ。…………………ああ、いつもの招待状か。もうそんな時期になったのだな……」
「確か毎年来ていますよね……?ジェニス王立学園祭の招待状。」
「ああ。こちらを拠点にしてから色々あって、忙しかったからな。今までは断っていたが、
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