第40話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の背後から拍手が聞こえてきた。
「あはは、スゴイスゴイ。お姉さんたち、なかなか優秀な遊撃士だねぇ。」
拍手に気付いたシェラザード達が振り向くとそこにはピンク色のスーツに黄緑色の髪を持ち、片方の頬に何かの紋様を刺青にしている少年がいた。
「あなた……」
「うふふ……。執行者No.0。『道化師』カンパネルラ。『身喰らう蛇』に連なる者さ。」
「あ……」
「また現れたわね……ロレント、ルーアン、ツァイスを合せば4人って所かしら?」
少年――――”道化師”カンパネルラが自己紹介をするとアネラスは不安そうな表情をし、レンは警戒した様子でカンパネルラを睨んだ。
「あなた……何でこんな場所にいるの?特務兵の残党と一緒に何をしようとしているわけ?」
「うふふ、今回の僕の役割はあくまで『見届け役』なんだ。具体的な計画のことを僕に尋ねるのは筋違いだよ。というか僕も知らないしね。」
「『見届け役』ですって?」
カンパネルラの口から出た予想外の答えを聞いたシェラザードは眉を顰めた。
「ま、『お茶会』に参加するなら急いだ方がいいかもしれないよ。どこで開かれるかは知らないけど少なくともここじゃないのは確かさ。それとも、ここで僕と一緒に夜明けのコーヒーでも飲もうか?」
「………………………………」
「うふふ、お誘いは嬉しいけどお断りするわ。レンは紅茶派だし。」
飄々とした様子で答えるカンパネルラの態度をシェラザードは警戒し、レンは小悪魔な笑みを浮かべて答えたが
「へえ?やっぱり”あの子の姉”だけあって好みも似ているみたいだね♪」
(レンに妹……?)
「!………………………」
興味深そうな表情で自分を見つめて言ったカンパネルラの言葉を聞いて目を見開いた後冷たい視線で黙ってカンパネルラを睨み、シェラザードは眉を顰めてレンに視線を向けた。
「え、えっと君……。まだ若いみたいだけど本当に『結社』の人間なの?悪いことは言わないからそんなの止めちゃったほうがいいよ。」
「うふふ、優しいお姉さんだなぁ。でも、道化師のことを笑い者にするのならともかく……心配するのはマナー違反だね。」
「え……」
カンパネルラの言葉にアネラスが驚いたその時、カンパネルラは指を鳴らした。すると倒れていた特務兵達が起き上がった!
「う、うそ!?」
「そんな……完全に戦闘不能にしたはずよ!」
「…………………」
起き上がった特務兵達に二人が驚いている中、レンは真剣な表情で特務兵達を見つめて考え込んでいた。
「うふふ、だから君たち遊撃士ってのは甘いんだよね。やるんだったら徹底的に壊すつもりじゃないと♪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ