第51話
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「だーめ、反省しなさい。」
「「………………………………」」
ジルとクロ―ゼが楽しそうに会話しているのをエステルとプリネはその様子を黙って見ていた。
「あら……?」
「どうしたの、エステル、プリネ?まじまじと見詰めたりして……」
「あはは、いやあ〜……。なんだかうらやましいなって。」
「ええ、なんだかお二人が眩しく感じます。」
「うらやましい?」
エステルとプリネが自分達を羨ましがっているのがわからず、ジルは首を傾げた。
「あたしもロレントに仲のいい友達はいるけど……。せいぜい、お互いの家にお泊りするだけだったのよね。こんな風に、気の合う友達と一緒に暮らせていいなって思って。」
「ええ。私なんか今までの遊び相手は家族であるお姉様達しかいませんでしたし、赤の他人とこのような協同生活をした事がないんです。」
「……クローゼ、どう思う?」
「どうって言われても……。プリネさんはともかくエステルさんに羨ましがられるのはちょっと納得いかないような……」
「へ?」
ジルとクロ―ゼの言葉の意味がわからず、エステルは首を傾げた。
「もしかして……」
「プリネはわかったようね。そんで肝心の本人はあ、やっぱり?何言ってやがるんだこのアマは、って感じよね。」
「な、なんで!?」
「あんたねぇ……。自分が、誰と一緒に旅をしてるのかわかってる?自宅では、一つ屋根の下で暮らしていたんでしょーが。」
何もわかっていなく驚いているエステルにジルは首を横に振って、溜息を吐いた。
「え……それって。もしかしてヨシュアの話?」
「もしかしなくてもそうですよ。」
「あんな上玉の男の子といつも一緒にいるくせに女所帯を羨ましがるとは……。もったいないオバケが出るわよ?」
「も〜、何言ってるかなぁ。ヨシュアはあたしの兄弟みたいなものだってば。何年もの間、家族同然に暮らしてきたんだから。」
ジルの言葉にエステルは溜息を吐いた後、平然と答えた。しかしジルは目を妖しく光らせて尋ねた。
「ほほう、家族同然ね……。あんたがそのつもりでもヨシュア君の方はどうかしら?」
「え。」
「あの年頃の男の子って抑えが利かないって言うし。まして、あんたみたいな健康美あふれた子が傍にいたら色々とつらかったりして……加えてプリネみたいな自分よりちょっとお姉さんで清楚な雰囲気を持っている子が傍にいたらさらにつらいんじゃないかしら……?スタイルも私達とは比べ物にならないくらいいいし。」
ジルはプリネに近付いて突然プリネの胸を揉んだ。
「キャッ!?」
「ジ、ジル!?」
ジルの行動にプリネは驚き、即
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