第50話
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、こちらこそ。」
「よろしくお願いします。」
「私は直接劇に関われないと思いますがお手伝いする事があったら何か遠慮なく言って下さい。」
「う〜ん、それにしても……」
エステル達に自己紹介をしたジルはエステル達をじっくりと見た。
「な、なに?」
エステルは戸惑いながら尋ねた。
「さすが遊撃士だけあってスポーツも得意そうな感じね。エステルさん、剣は使える?」
「そんなに上手くないけど多分、大丈夫だと思うわ。棒術がメインだけど父さんに習ったこともあるし、それにプリネにも教えて貰うもん。」
「へ〜…………ん?そういえばさっきクロ―ゼも言ってたけど、プリネさん、フェンシングが出来るの?腰にさしてあるのってレイピアよね?」
ジルはプリネの腰にさしてあるレイピアに気付いて尋ねた。
「ええ。ただ、私の剣技はお父様譲りなので競技用ではなく実戦用ですが………」
「実戦って……プリネさんの家庭って剣術の道場か何かか?」
プリネの言葉に驚いたハンスは尋ねた。
「ううん。プリネはメンフィルの貴族なの。」
「彼女の父親は凄い剣士でもありますから、彼女は幼い頃から父親から護身用に教えてもらったそうです。だから今の彼女の剣技は大人顔負けの腕をしています。」
「メンフィルの!?おいおい……じゃあ、もしかして彼女は”闇夜の眷属”なのか!?」
エステルとヨシュアはプリネの仮の正体を説明し、それに驚いたハンスは声を上げて興奮気味に尋ねた。
「ええ。」
プリネは恥ずかしそうにしながら答えた。
「すげーな、クロ―ゼ……まさか、”闇夜の眷属”も連れてくるとは思わなかったぜ。」
「そんな……私は何もしていません。ダメ元で頼んでみたらプリネさんが快く了解してくれただけですから……」
「…………閃いたわ!まずエステルさん。あなたには、クローゼと剣を使って決闘してもらうわ。」
「け、決闘!?」
「もちろんお芝居で、ですよ。」
何かに閃いたジルはまずエステルに劇の役割と何をするか言った。ジルの言葉にエステルは驚いたが、クロ―ゼが補足した。
「クライマックスに2人の騎士の決闘があるのよ。まあ、劇の終盤を彩る迫力のあるシーンなんだけど……。クローゼと勝負できるくらい腕の立つ女の子がいなくてねぇ。この子、フェンシング大会で男子を押しのけて優勝してるし。」
「へ〜、すっごい!」
ジルの説明にエステルは感心してクロ―ゼを見た。
「ちなみに、決勝で負けたのはそこにいるハンスだけどね〜」
「悪かったな、負けちまって。ちなみに俺が弱いんじゃない。クローゼが強すぎるんだよ。」
「あ、あ
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