第50話
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。次は生徒会室に案内しますね。」
「うん、それじゃ行きましょ。」
そしてエステル達は生徒会室に向かった。
〜ジェニス王立学園・生徒会室〜
「は〜、忙しい、忙しい。各出店のチェックと予算の割り当てはOK……。招待状の発送も問題なしと。」
生徒会長のバッジをつけた眼鏡をかけた制服の少女――ジルは書類を見て呟いた。
「残る問題は、芝居だけか……。このまま見つからなかったら俺たちがやる羽目になるのかね。」
副会長のバッジをつけた制服の少年――ハンスは溜息をついた。
「私はともかく、あんたは問題外でしょうが。衣装合わせをした時のおぞましい恰好といったら……」
「言うなっての……。俺も思い出したくないんだから」
「ただいま。ジル、ハンス君。」
衣装合わせの事を思い出し身を震わせながら呟いたジルの言葉に同意して溜息をついている所にエステル達を連れたクロ―ゼが生徒会室に入って来た。
「あ、クローゼ!?火事の話、聞いたわよ。大変だったそうじゃない。」
「院長先生とチビたちは大丈夫だったのか?」
「ええ……。怪我をした子もいたけど運良くイーリュンの信徒の方がいらっしゃって傷を治してくれて一応、みんな無事でした。ただ、孤児院の建物が完全に焼け落ちてしまって……」
「そうか……」
「元気出しなさいよ。悩んでいたって仕方ないわ。チビちゃんたちが楽しめるように学園祭を成功させないとね。」
クロ―ゼの説明にハンスはかける言葉はなかったがジルは前向きにクロ―ゼを励ました。
「うん、テレサ先生にもそんな風に注意されちゃった。だから、全力で頑張るつもり。」
「あんたが本気を出せば百人力だから期待してるわよ。ところで、さっきから気になってるんだけど……。その人たち、どちらさま?」
ジルはエステル達に目をやって尋ねた。
「初めまして。あたし、エステルっていうの。」
「ヨシュアです、よろしく。」
「プリネです。エステルさんとヨシュアさんの仕事をサポートさせていただいています。」
「それじゃ、あんたたちがクローゼの言ってた……!」
ジルはエステル達が名乗り出ると驚いた。
「ふふ、約束通り連れてきたわ。2人とも協力してくださるって。それとプリネさんにはエステルさんにフェンシングを教えて貰うためにいっしょに来てもらったわ。」
「いや〜、助かったわ!初めまして、エステルさん、ヨシュアさん、プリネさん。私、生徒会長を務めているジル・リードナーといいます。今回の劇の監督を担当してるわ。」
「俺は副会長のハンスだ。脚本と演出を担当している。よろしくな、3人共。」
「うん
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