第49話
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ておいて欲しいとの事だったのですが、一体何が聞きたいのでしょうか?」
「あっと……すっかり聞くのを忘れていたわ。ティアさんを引き止めたのは聞きたい事でもあるけど、頼みたいにもなるかな。」
「なんでしょう?私で力になれるのならできる限り協力しますが。」
そしてエステルはティアに住む家を失くしたマーシア孤児院の人達をイーリュンが運営している孤児院にお世話になれないか聞いた。
「なるほど………私に頼みたい事というのはテレサさん達の今後の話だったのですね?」
「うん。ルーアンの市長さんはロレントの市長さんにロレントにあるイーリュンの孤児院の人達に口添えしてもらうよう頼むって言ってたけど、イーリュンの信徒のティアさんに直接頼んだほうがいいかな〜って。」
「テレサさん達が望むのなら、私は別に構いませんよ。」
「あの………そんな簡単に決めても大丈夫なのでしょうか……?」
テレサ達が来るかもしれない事をあっさり許可したティアにクロ―ゼは驚いた後尋ねた。
「ええ。イーリュンは傷つき、困っている方ならどんな方にも慈悲を与えるのですから、家を失くし困っているテレサさん達も当然受け入れます。もし、ロレントの孤児院にお世話になりたいのでしたら、私が手配しておきます。……こう見えてもゼムリア大陸の各地にあるイーリュンの孤児院の総院長を務めさせていただいておりますから、全ての孤児院に新しく来る人達の事を受け入れるよう手配することは可能です。」
「ふえ〜………」
「……………」
ティアの説明にエステルは呆けた声を出し、クロ―ゼは辛そうな表情をして黙っていた。
「そういえば気になったのだが、どうしてティア殿はルーアンに?高度な治癒魔術が使えるティア殿はさまざまな国を廻っているが、どうしてリベールに?リベールはこの世界では最も平和な国だが。」
「こちらに来たのは久しぶりに大使館に帰るために、船でこちらに来たからです。以前いた街には飛行艇が通ってなく、一日に数本しかない船でしか安全に他国に行く手段がなかったのです。」
「ティアお姉様はいつまでこちらに滞在するのですか?」
「ルーアン地方にあるジェニス王立学園が近く学園祭をすると聞きます。準備等で怪我をする方もいらっしゃるでしょうから、学園祭が終わるまではルーアンのイーリュン教会に滞在して活動するつもりです。ですからもし、学園祭の準備等で怪我をしたら私を呼んで下さい。その時は駆けつけて怪我を治療いたします。」
「心強い言葉、ありがとうございます。」
リフィアやプリネの疑問に答えたティアはクロ―ゼを見て言って、クロ―ゼは辛そうな表情を消して微笑みながら答えた。
そしてルーアンまでティアを
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