第47話
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ルーアンに向かいながらクラムに追いつこうとしたエステル達だったが、姿を見る事もできずルーアンに到着した。ルーアンに到着し、ようやくクラムの姿を見たエステル達だったが運悪くラングランド大橋が跳ね上がる直前にクラムは南街区に向かい、クロ―ゼは呼びかけたがあまりにも距離があったため制止の声はクラムには聞こえなかった。困り果てているクロ―ゼにエステルは街を案内してもらった時、ホテルの裏手に貸しボートがあったのを思い出し、ボートを管理している老人に頼みこみ、運良くボートを使う事に許可をもらい急いで『レイヴン』がアジト代わりにしている倉庫区画に向かい、ボートを止めた後倉庫に向かった。
〜ルーアン市内・倉庫区画最奥〜
「……とぼけるなよ!お前たちがやったんだろ!?ぜったいに許さないからなっ!」
「なに言ってんだ、このガキは?」
「コラ、ここはお前みたいなお子ちゃまが来るとこじゃねえぞ。とっとと家に帰って母ちゃんのオッパイでも飲んでな。」
「ひゃはは、そいつはいいや!」
クラムはロッコ達を怒鳴ったが、ロッコは首を傾げ、ディンはクラムの怒りを流して馬鹿にし、レイスはディンの言葉に同意して下品に笑った。
「ううううう……。わああああああああああっ!」
「な、なんだ……?」
「このガキ……なにブチギレてんだぁ?」
相手にされないことに怒って叫んだクラムはロッコ達に飛び掛かって体をぶつけた。ロッコ達はクラムのいきなりの行動に戸惑い何もしなかった。
「母ちゃんが居ないからってバカにすんなよっ!オイラには先生っていう母ちゃんがいるんだからなっ!その先生の大切な家をよくも、よくも、よくもおっ!」
「ちっ……」
「あうっ……」
ロッコは面倒くさそうな表情でクラムを突き飛ばした。突き飛ばされたクラムは悲鳴をあげた。
「黙って聞いてりゃあいい気になりやがって……」
そこにディンが近付き、クラムの首を持ち上げた。
「黙って聞いてりゃあいい気になりやがって……」
「どうやら、ちっとばかりオシオキが必要みてえだなぁ。」
「お尻百たたきといきますか?ひゃーっはっはっは!」
「やめてください!」
「お、お前たちは……」
クラムに暴力を振るおうとしたロッコ達だったが、クロ―ゼを先頭に乱入してきたエステル達に気付いて素早く短剣を構えた。クラムを持ち上げていたディンもクラムを後ろに投げ飛ばし短剣を構えた。
「けほけほ……。クローゼ……姉ちゃん?」
「子供相手に、遊び半分で暴力を振るうなんて……。最低です……。恥ずかしくないんですか。」
クラムは咳込みながらクロ―ゼを見、クロ―ゼは哀れそうにロッコ達を
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