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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第37話
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(そうであると願いたいがな。)

(え、ええ……)

その様子を見守っていて呟いたフィーの言葉を聞いたマキアスは表情を引き攣らせ、リィンは疲れた表情になり、苦笑するエマの言葉を聞いたユーシスは重々しい様子を纏って頷き、ツーヤは冷や汗をかいて頷いた。



「ハア〜……あの馬鹿もこうなる事が予想できたのに、何で放置していたのよ……後で絶対文句を言ってやるんだから。」

サラ教官は大きな溜息を吐いた後ジト目になってブツブツ呟き

「え、えっと……どうしてサラ教官もここに来たのですか?」

その場の空気を変える為にツーヤが冷や汗をかいて尋ね

「……さすがにタイミング良すぎかも。」

「領邦軍の連絡が来てからこちらに向かったんですか?」

フィーはジト目で呟き、エマは尋ねた。



「いや〜、実はとある筋から早めに連絡を貰ってね。急いで帝都にいた理事さんに連絡を取ったのよ。それで帝都からの飛行艇に一緒に乗せてもらって、車でここまで乗せてもらったってわけ。」

「何とまあ……」

「まったく、用意周到な―――え。」

苦笑しながら答えたサラ教官の話を聞いたユーシスはリィンと共に呆れたが、ある事に気付いて呆けた表情でルーファスを見つめた。



「”理事”と仰いましたか?」

「ああ、君達にはまだ教えてなかったっけ。」

エマの質問を聞いたサラ教官が答えたその時

「改めて―――士官学院の常任理事を務めるルーファス・アルバレアだ。今後ともよろしく願おうか。」

ルーファスが一歩前に出て自己紹介をした。



「じょ、常任理事……」

「そ、そんな話、俺も初耳ですよ!?」

ルーファスの答えを聞いたマキアスは呆け、ユーシスは信じられない表情で尋ね

「フフ、そなたの驚く顔が見られると思って黙っていた。ああ、ちなみに常任理事は私一人ではない。あくまで4人いるうちの一人というだけだ。」

「……………………」

口元に笑みを浮かべて答えたルーファスの説明を聞き、口をパクパクした。



「道理で俺達Z組についても詳しかったんですね……」

「用意周到すぎ。」

ルーファスの説明を聞いたリィンとフィーは呆れ

(あのスチャラカ演奏家が関わっているだけあって、変わり者の貴族よね〜。)

(お茶目な所があるよね。)

(二人とも、聞こえるからそのぐらいにして。)

ジト目になって小声で呟いたエステルと苦笑するミントの言葉を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘した。



「いや、しかしまさか私の留守中にあんな無茶を父が押し通すとは思わなかった。相当、頑なではあったが……今回ばかりは引いてもらったよ
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