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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第37話
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れぞれエステル達にお礼の言葉を言った。



「えへへ、お礼なんていいよ〜。ミント達は遊撃士として当然の事をしただけだから。」

「ああ!メティも天使として今回の件を見過ごすわけにもいかなかったからな!」

「……私は久しぶりに人間の誇り高き魂を見せてもらえて、女神としても満足な結果でしたわ。」

リィン達にお礼を言われたミントは恥ずかしがり、メティサーナは胸を張り、フェミリンスは静かな口調で呟いた。



「その子達に力を貸してくれた事に関してはあたしも感謝しているけど………エ・ス・テ・ル〜?今回の騒動、ちょっと暴れすぎじゃないのかしら〜?」

「え、えっとサラさん?もしかして怒ってるの??」

「間違いなく怒っているよ……」

顔に青筋を立てて怒気を纏い、口元をピクピクさせて笑顔を浮かべるサラ教官に見つめられたエステルは冷や汗をかいて戸惑い、ヨシュアは呆れた表情で指摘した。



「誰が領邦軍と”戦争”してまで守れって、頼んだのよ!?おまけにメンフィル帝国との国際問題への発展もしかけたし!あんた、それでも遊撃士!?」

そしてサラ教官はエステルを睨んで怒鳴った後エステルの頭に拳骨を落とし

「いたっ!?せ、戦争って言いすぎよ〜。あたし達は襲い掛かってくる領邦軍と仕方なく戦ったから唯の正当防衛よ〜!」

頭に拳骨を落とされたエステルは呻いた後答えた。

「これのどこが”正当防衛”よ!?どっからどう見ても”戦争”……いえ、”災害”が起こった状態にしか見えないわ!”過剰防衛”のレベルもとっくに超えているレベルよ!」

エステルの答えを聞いたサラ教官はまだ無事な兵士達の肩を借りたり担架によって運ばれている重傷を負った兵士達の様子や装甲車や戦車の残骸、クレーターだらけになった街道を見回した後再びエステルを睨んで怒鳴った後拳骨をエステルの頭に落とした。



「あたっ!?あたし達は領邦軍が諦めないから、しょうがないから戦っただけなんだって〜!」

「もうちょっと他にもマシなやり方があったでしょうが!?ヨシュア、ミント!他のやり方を考える事もしないで、その暴走娘を止めなかったあんた達も同罪よ!」

「っつ!?す、すみません。」

「はうっ!?サラさんの拳骨、凄く痛いよ〜。」

エステルの答えを聞いたサラ教官は再び怒鳴った後ヨシュアとミントの頭に拳骨を落とし、サラ教官の拳骨を受けたヨシュアは呻き、ミントは涙目になって拳骨を落とされた部分を両手で撫でていた。



(うわ、凄く痛そうだね。)

(ま、まさか僕達も殴られるのか!?)

(で、できれば勘弁してほしいな……)

(ア、アハハ……だ、大丈夫ですよ、きっと。)


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